地域のすべてが混ざり合う、持続可能な社会づくり

 

センター事業団 但馬地域福祉事業所
(兵庫県豊岡市)

 

但馬地域福祉事業所は豊岡市および地域の人たちと検討会を重ねて、2009年に地域若者サポートステーションを開所し、若者の活躍の場を広げることを起点として、再生エネルギー事業、自伐型林業といった事業や、農業、工芸といった様々な活動を展開してきました。

地域活動支援センター「森の学校だんだん」では、障がい者だけでなく、サポートステーションに来る若者が様々な活動をしています。その活動の中で社会との関係性を取り戻し、地域を支える担い手として成長する場となっています。

皆が気軽に集い会話する中で、困りごとが集まり、それを集まった若者や、そこにいた地域の人たちで協力して解決するサイクルが形作られています。さらに、耕作放棄地を利用した農業・加工品生産を行い、地域の環境問題や経済の活性化の取り組みにもなっています。地域の居場所としての期待が高まり、誰もが立ち寄れる喫茶を始めたところ、開店前から行列ができ、現在では路線バスの運行を左右するほどの居場所活動になってきました。

また訓練に参加した若者が2013年に自伐型林業(Next Green 但馬、以下NGT)を立ち上げました。担い手不足により山が荒れ、地元への誇りの喪失と無力感が蔓延する中、NGT では竹林管理や間伐を含めた、地域づくりの観点からの林業を進めています。

そして「モノ」の販売から、端材を利用した子どもの工作教室や森林体験といった「コト」の事業も立ち上げ、地域の環境・社会・経済の総体を形作るための林業を追求しています。

但馬地域福祉事業所の活動を通して、限界集落に多くのよそものが集い、いろいろな新しいことを始めています。その場に地域の人が訪れ集い、ゆるいオープンな空間が形作られていて、地域の「にぎわい」をつくっています。

地域のニーズに基づく様々な「しごと」が、地域の関係性の中に、明確な境界がない形で融合し、双方向に影響を与え、お互いの成長を促しています。

このように、地域の環境・社会・経済のあらゆる要素がごちゃまぜとなり、総体として不可分のものとなり、密接な支えあいとして営まれる関係性を築くことを通して、持続可能な地域づくりに挑戦しています。

 

詳しくは

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