センター事業団 酒田地域福祉事業所 多機能福祉施設こもれび
(山形県酒田市)
山形県酒田市にある『こもれび』は、障がい者、生活困窮者を中心とした就労支援を中心に、子どもから大人まで、病気や障がいに関係なく、安心できる空間を目指して作られた多機能福祉施設です。こもれびで働く佐藤深喜さんにお話を伺いました。
社会に居場所を見出す手伝いがしたい
こもれびを始める前、私は、若者サポステで4年間働いていました。その中で、病気や障がいなど、様々な生きづらさから社会の中に自分の居場所を見つけることが困難な人たちにたくさん出会いました。
元々働く力を持っているのに、何かしら苦手なことがある人たち。私は、そんな彼らが自分の強みに気付き、同時に苦手な事を整理して、自分なりのリカバリー法を習得できる訓練場所が必要だと考えるようになりました。しかし、当時、地域にはそのような場所がなく、それならば作ればいいのだ、と、2013年にワーカーズコープでこもれびを立ち上げたのです。
長期的に取り組む就労支援
こもれびでは、その人その人のニーズにあったサポートをしています。就労支援事業では、病気や障がいに関係なく、安心し合える仲間とともに学び、就職を目指して訓練に取り組んでいます。その中で、自分の強みに気付き、自分らしさを認め自信をつけていくことが大切だと考えています。
実際の訓練では、座学で社会人基礎を学び、生産活動や施設外実習などを行う中で、お互いを認め、チームで働く経験から自信を回復します。
就職後も安心して働き続けられるように、本人・就職先企業、時にはご家族と連携し、職場定着のサポートもしています。 開所以来、30人以上が一般企業に就職しています。