自分たちでつくりだす、子どもも私も楽しい職場 地域に根付く、豊洲の学童クラブ

センター事業団 きっずクラブ豊北/豊洲三丁目学童クラブ
(東京都江東区)

もともとは工業地だった東京都江東区豊洲。

地下鉄豊洲駅が開通後、開発が進み、働く・住む・楽しむを叶えるスポットとして人気を集めるようになりました。

そんな豊洲の真ん中で、子どもに関わるお仕事をしている薄由喜奈(うすき・ゆきな)さんと河上由貴(かわかみ・ゆき)さんにお話を聞きました。

「楽しい仕事がしたい!」

―――お二人がワーカーズコープに入るまでを教えていただけますか?

薄:私は福島県の出身で、小学生の頃から習字、学習塾、バスケットボールと、毎日習い事に通っていました。空いた時間を見つけては男の子達と秘密基地を作ったり、ザリガニ釣り、鬼ごっこなどをしたりと基本は外で遊んでいるような子どもでした。

学生時代は部活ばかりでしたが、悩みもなく楽しくすごしていました。ワーカーズコープには大学卒業後すぐに入りました。

―――河上さんはいかがですか?

河上:私は、実は薄さんと大学の同級生なんです。私はワーカーズコープに入る前は、私立幼稚園に勤めていました。

仕事量がとても多く、仕事内容にも納得がいかず、ひどい時には、何日も続けて終電で帰宅という日もありました。さらに園長先生から日々、罵声を浴びせられることに嫌気がさしていました。

その中で、「給料なんて安くてもいいから、楽しいと思える仕事がしたい!」と思うようになり、卒園式を区切りに退職願を出しました。園の職員の4分の3が同じタイミングで辞めました。

そして、働く場を探していたところ、すでにワーカーズで働いていた薄さんから「だったら、ワーカーズにおいでよ」と声を掛けていただいたんです。以前から薄さんが職場のことを楽しそうに話すのを聞いていたので、迷うことなくワーカーズコープへ入ることを決めました。