センター事業団 ぶどうの木
(愛媛県松山市)
日本最古の名湯とされる道後温泉や、正岡子規や夏目漱石ゆかりの地として知られている愛媛県松山市。松山駅から車で約20分、子育て世代がたくさん住んでいる住宅地に保育所ぶどうの樹はあります。
住宅地ですが里山や田んぼなど、まだ自然も残っている地域でもあります。
今回は、ここで働く、高次玲映さんにお話をお聞きしました。
高次玲映さん
スタートは手作りチラシでの園児募集。評判が広がり認可保育園へ
ぶどうの樹は、ワーカーズコープが開いたヘルパー講座をきっかけに、2004年に訪問介護+託児所という形でスタートしました。
託児所当時から変わらない理念は、「ともに育ち、ともに生きる。みんなで助け合い、育てあう保育園」です。こだわってきた保育は「歩育・食育・親育」です。
開設当初は子どもが少なく、チケット制にしたり、園児を募集する手作りチラシをみんなで配ったりしていました。
とてもアットホームで、困りごとも聞いてくれる保育園と次第に評判になり、月極めの園児が20人ぐらいになりました。そして、保護者や仲間に出資を呼びかけ2015年4月に認可保育園となりました。
子どもを主体に、歩くこと、食べること、全部が生きる力を育んでいく
ぶどうの樹では、保育者主導ではなく子ども主体の保育が行われています。
運動会やおゆうぎ会などの行事も、「こんな風にやるのはどう?」と問いかけ、話合いからスタートします。年長組になると、話し合いを進めるのが上手な子・まとめるのが上手な子が出てきてスムーズに運べるようになります。
歩育・食育・親育を通して、楽しい経験をした子どもたちは、生き生き、のびのびと育っていきます。