笑顔と共に、いっぽ、にほ、さんぽ――「班活動」で生き生き働く放課後デイサービス

センター事業団 放課後等デイサービス いっぽ/にほ
(愛知県豊川市)

愛知県豊川市にある、放課後等デイサービス「いっぽ」(以下、いっぽ)。 豊川市には、三大稲荷の一つ、豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)があります。

温暖な気候で、雪は1年に1回降るかどうかというところです。今回は、いっぽで働く櫻井早苗さんにお話を伺いました。

はじめのいっぽーー「困った」を「よかった」に変えたいという思いから

私は、豊川市の保育園で、40年近く保育士として働き、退職後は児童館に勤めました。その児童館の管理者がワーカーズコープに変わったことで、ワーカーズコープを知ることになりました。

写真右、櫻井早苗さん

児童館を始めた2012年、障害のある一人の女性と出会いました。

彼女は小柄で18歳くらいに見えたのですが、実際の年齢は28歳でした。児童館には18歳の年齢制限があるため、最初は、ボランティアでお手伝いをしてもらっていました。

彼女には『一緒に働きたい』という思いが強くありました。その思いを受けて、何とか彼女の居場所はできないか、私たちに何ができるのかと、みんなで何度も話し合いました。

いっぽ外観

その中で自分たちにできるのは、「子どもに関わること」や「障がいのある女性の働ける場を作る」ことだという結論が出て、「放課後等デイサービス」ならできるのではないかと勉強を始めました。

必要な資格や申請書などの様々な課題も、児童館の仲間や人の力を借りて、一つ一つ乗り越え、2014年に「放課後等デイサービス いっぽ」を立ち上げました。

「遊び」を通して必要なことが身につく場を

2017年には「放課後等デイサービス にほ」(以下、にほ)を立ち上げました。家庭的な雰囲気を大事にしたいという思いから、組合員や利用者の親御さんと協力して一軒家を探しました。…..