兵庫県尼崎市の南の端、阪神工業地帯の少し北にある阪神尼崎駅近くの商店街に、様々な事業を行う「はんしんワーカーズコープ」があります。今回は、ここで働く馬場義竜さんにお話をお聞きしました。
刀トングづくりのワークショップ
ある春の日、兵庫県尼崎市にて、大きなイベントが開催されていました。尼崎城のオープニングイベントです。流鏑馬(やぶさめ)、忍者手裏剣道場、石垣ボルダリングなど、地域の団体がお城に関係した企画をしています。その一つに「刀トングづくり」がありました。掃除用のゴミばさみ「刀トング」をつくるワークショップです。
子どもたちが、ゴミばさみの持ち手を柄、カバーを鞘に見立て、厚紙で作っています。このワークショップを開いているのが「はんしんワーカーズコープ」です。
昔のようなにぎわいを取り戻したい
はんしんワーカーズコープ(以下、はんしん)の設立は2014年。同じ職場で働いていた7人のメンバーで立ち上げました。設立当初の事業は造園と介護でした。
それまでの職場がトップダウンだったことに違和感を持ち、自分らしく働けること、そして、働くことを通して地域を元気にすることを目的にしました…