ロシアによるウクライナ侵攻の即時停止を求め、共生と協同による、平和で希望の持てる持続可能な国際社会を求める声明

ロシアによるウクライナ侵攻の即時停止を求め、
共生と協同による、平和で希望の持てる持続可能な国際社会を求める声明
2022年3月7日
日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会理事会

 2月24日より開始された、ロシア軍によるウクライナへの侵攻に強く抗議し、あらゆる武力・戦争行為の停止と、対話を基本とする平和的な国際社会を強く求めます。

 今回の侵攻は、ウクライナの人々をはじめ、世界的な平和と持続可能性に大きな危機をもたらすものです。
 また、ロシア・プーチン大統領による核兵器使用の示唆は、核戦争に踏み出しかねず、原発施設への攻撃は取り返しのつかない大惨事をもたらしかねません。被爆国である日本の協同組合の一員として、核なき平和な世界への願いに逆行する動きに、強い懸念を覚えます。

私たち労協連合会は、分断と孤立・対立をこえて、「ともに働く」「ともに生きる」協同労働という働き方を編み出し、一昨年には全党・全会派一致による労働者協同組合法制定を実現しました。本年10月の法施行を前に、「共生」を共通の価値とする数多くの人々がつながり、「協同」を基本原理とした仕事・職場・地域づくりの営みが全国各地に広がろうとしています。こうした動きの根底には、コロナ禍や気候・環境危機が深まる中での、「共生」と「平和」への希求が強く存在し、原動力となっていると感じています。

 世界の平和は人類共通の願いのはずです。今こそ、様々な違いを民主主義的な対話によって乗り越え、一人ひとりの主権とあらゆる命の尊厳、そして多様性を価値とする持続可能で平和な国際社会の実現に力を合わせる時です。
ロシアによるウクライナ侵攻の即時中止を求めます。それとともに、今回の愚行に至る国際社会における軍事的緊張の拡大に反対し、緊張緩和に向けた外交による対話の努力を改めて強く求めます。そして、私たちも地域から持続可能性と平和を実現する営みの推進を強く決意します。