2009-09-16
東京都墨田区・いきいきプラザ

ワーカーズコープは、区に提案し、介護福祉士や看護師らを対象にした「介護予防サポーター養成講座」を開き、さらに3カ月間の「ステップアップ講座」を受けると指導員になれる仕組みをつくった。体操会場は、区が運営する65歳以上を対象にした憩いの場、長寿室などを活用し、手が挙がった所から開始。現在は12カ所に広がり、依頼に応えきれないほど。
いきいきプラザでも、当初20人ずつ4クラスで行っていた体操が、今年から25人ずつ7クラスへ拡大。それでも抽選に漏れた人が130人も。この人たちは、町会や民生委員に働きかけ、会場を借り、250円ずつの会費を集め、自分たちで出張健康体操の場をつくりはじめた。シルバー人材センターからも依頼がある。
指導員として活躍するケアマネジャーのMさんは、「普段の介護の仕事とは違い、健康な高齢者の皆さんから、こちらが元気をもらえ、身近な地域の人たちと付き合える」と話し、介護保険の枠を越えた介護予防、健康づくりの活動を地域に根ざしてできることを喜んでいる。
しかも、わずかだが、収入にもなる。健康体操での収入は今年600万円。来年は「ステップアップ講座」に予算がつき、800万円を超える見込みだ。
いきいきプラザは、健康体操だけでなく、パソコン、書道、絵はがきなど、利用者160人が先生役でボランティア登録。利用者が利用者に教え、教えられ、「互いに楽しめ、互いに注意し合えるような関係」(高浜所長)が広がっている。
(労協新聞9月16日号に詳報掲載)