よい仕事集会分科会から⑩ ワーカーズコープ 桜井・大和高田地福 桜井市東老人憩いの家
ワーカーズコープ桜井・大和高田地域福祉事業所の東老人憩いの家(以下、憩いの家)は、コロナ禍で活動ができなくなりましたが、地域の人や利用者が主体的に活動をつくっています。坂本美和さんの報告です。


坂本美和さんの報告
私は桜井市初瀬で生まれ育った。山間にある長谷寺で有名な観光のまちだったが、少子、高齢、過疎に。なんとかしようと、10年前からまちづくりのNPOで活動。「高齢者が安心して暮らせるまちをつくるため、高齢者自身が考え活躍する場として、憩いの家を活用できないか」と思っていた。
5年前、ワーカーズが憩いの家の指定管理者に。自分たちのまちの課題を話し合い解決し、住みよい地域をつくるという協同労働の考え方が、私がしたかったことと同じだと思い、求人に応募し採用され管理者に。一人現場で組合員は私だけ。
健康体操・昼食会、ふれあいサロン、祭り、防災訓練を行い、市、地域包括、社協と協力し、おせっかいサポーター養成講座も開催した。
一昨年の10月、健康体操に参加したAさんが、「全国で流行っている百歳体操(筋力向上のための体操)を、憩いの家の健康体操と合体させて広めたい」と桜井市に提案。市は「百歳体操を自治会に推進しているが進まない。自治会に相談してほしい」。自治会長に話すと、「ぜひ、一緒に」となり、自治会を中心に体験会をとなったが、コロナで全ての活動ができなくなった。
憩いの家自体は開けていた。みなさん運動不足でこのままではいけないと、昨年7月から自治会と週1回、体操を開くようになった。毎回20人が参加している。
聾唖(ろうあ)の方がもの作り
サロン利用者のBさんは、「ずっと家にいて暇で断捨離をと思ったが、余ってるものを再利用してものづくりをするのがいいと思った」と、古着で作ったエコバッグを持ってきた。それまでサロンでは地場産業の靴下で廃棄された端切れ(輪っか)でものづくりをしていた。Bさんが「ものを再利用するサロンにしよう」と提案。他の利用者も賛成しサロンも再開。
コロナで祭りが開けなくなったので、作品を市の催しにと思ったらそれも中止。それでも利用者たちは「コロナに負けたくない」。
そこで、自分たちでバザーを開くことを提案。みんな乗り気で、飾り付け、看板作りなど全て利用者たちが話し合って準備を進めた。
昨年11月に長谷寺の参道にあるコミュニティーハウスを借りてバザーを開催。輪っかのコースター作り体験もすると聾唖の方も参加。ジェスチャーで教え、完成した時には、みんな大喜びだった。
今後も、地域に協同を広げ、私も地域の一員として共にまちづくりに取り組みたい。