WCちば第42回総会 7期連続黒字だが厳しい運営に 設立40年、来年には記念事業も

本紙 本田真智子

 労協ワーカーズコープちば(WCちば、船橋市)は、第42回定期総会を6月14日にホテルメイプルイン幕張(千葉市)で開き、組合員(会場52人、書面・委任状137人)、来賓などが参加。千葉ロータリークラブ75周年記念として、WCちばが運営するフードバンクちばに贈呈されたキッチンカーのお披露目もありました。(本紙 本田真智子)

キッチンカーの前で

共に50年目を展望

 開会あいさつで、菊地謙理事長が「1987年に船橋地域中高年雇用福祉事業団として設立し、今年は40年目。これまでの活動を振り返り、50年への方向を見定めていく年に。実行委員会をつくり、来年の総会などでの記念事業を考えていきたい。戦争や紛争、環境破壊、食料問題など社会的な課題は山積みだが、引き続き、人が人として暮らし働きやすい地域を一緒につくっていこう」と呼びかけました。

 来賓の千葉県労働者福祉協議会の永富博会長が「WCちばの多様な事業の展開や仲間づくりを活かし、共に活動を発展させていきたい」、ワーカーズコープ連合会の竹森鉄専務理事が「社会的困難にある人の支援など、WCちばの取り組みは連合会としても学ぶべきことが多い。手を携えながら50年目を展望していこう」とあいさつ。中央労金船橋支店の今井浩嗣支店長、みんなのための労働者協同組合(みん協)の谷合哲行代表理事もあいさつしました。

インターン制度

 議案を、管剛文専務理事と菊地理事長が提案しました。

 2025年度、売上約6億2000万円で7期連続黒字ですが、人件費や物価の高騰等で原価率が99・2%に。剰余金で就労創出等積立金を積み上げ、「インターンシップワーカーズ」制度を創設し、若者などの就労準備に活用しています。

 白井市の訪問、居宅介護事業所「しいの木」が、経営改善できず3月31日で閉鎖。ケアマネジャーと利用者らは、他の事業者に移籍しました。

 26年度の重点方針は、①労働者協同組合として地域に発信し、事業や社会活動に取り組む。②全員で経営を考え、持続できる職場を。③多様性社会の中で受容性を広げ、みんながやりがいのある職場づくり。④既存の事業から一歩踏み出して、新しい仕事・働く場を増やす。

 今年度の売上目標は6億3000万円で、運転資金を確保するための増資の呼びかけも。

 菊地さんは「社会連帯活動で、地域でのさまざまなつながりをつくったり拡大したりしている。東日本大震災以降も、全国で自然災害等が起きている。被災地への支援も継続してやっていきたい」と力を込めました。

 原価率の根拠についての質問、目標出資額の設定の提案、URの空室のシェルターとしての活用などの意見が出され、議案は全て賛成多数で採択。

 3つの事業報告(別掲)、みん協の「ひまわりプロジェクト」紹介と、永年勤続表彰があり、閉会後の交流会では、現場からの発言もありました。

居場所、緊急一時、シェルターなど

 事業報告では、及川恵さんが、むすびめファクトリーLaboroom(ラボルーム)について、「レンタルスペース、各種教室、ワークショップ、女性支援の居場所に活用。今後は、商店街や他の団体との連携を強め、地域情報の発信拠点化などに取り組んでいく」。

 倉持圭輔さんがWAM福祉医療機構の助成金を活用した、ハイティーンズカフェ事業について。緊急一時支援のビジネスホテルプロジェクトでは、関係する団体からの紹介だけでも利用が47件(165泊)に。「暴力などから避難するための支援で、命を守るものになっている。必要性を自治体に訴えて制度化したい」。

 住まい支援事業(シェルー)については、藤本盛平さん、杉本恵子さんが「船橋市の委託。男性は失業や依存症、金銭管理ができないなどで住まいを失う。女性はDVが多く、親子やきょうだい間の場合も。住まいがないと携帯も持てず、就職も難しい。親からのDVの場合、18歳で家を出ることが多く、そこから住まいを見つけ維持していくのが難しい。シェルターを出た後のことも心配している。近隣自治体にも広げたい」と話しました。