天晴團団のエアコンクリーニングためして合点!  終了後、「風が磨かれた感じ」に 本紙本田記者体験

本紙 本田真智子

 エアコンを設置してから10年以上、一度も掃除をしたことがない。掃除機能付きだし、まぁ壊れたら買い換えればいいか、という雑な考えだった。しかし、ワーカーズコープに入って、清掃などの事業所もあり、エアコンクリーニングを身近に感じるように。昨年、羽生事業所が病院清掃の仕事を失い、仲間たちが東埼玉総合事業所天晴團団(春日部市)を立ち上げ、エアコンクリーニングを中心に再起動したと聞き、依頼することに。天晴團団エアコンクリーニングを試して、〝合点〟したいなという気持ちで(笑い)。(本紙 本田真智子)

カビの混じった風を浴びている

 所長の崔亨珞さんと、メールで日時を調整、7月27日の午前中に実施と決定。エアコンのメーカーと型番の写真を送り、クリーニング代を確認しておく。また、春日部から私の自宅(西東京市)は20キロ以上あるので、加算がつくこと、駐車場有無の確認も。

年配者は見守り、若い人は外出も

 当日は、3人(崔さん、韓国出身の金青信さん、研修中でブラジル出身の高橋マリアゆみさん)での作業。
 部屋にブルーシートを敷き、機材を並べる。
 金さんがテキパキと作業を始める。エアコンのスイッチを入れて、カバーが開いてからコンセントを抜く。これはパーツの破損を避けるためで、吹き出し口のルーバーが開いた状態にして分解作業をする。
 そして、電動ドライバーも使い、どんどんカバーやフィルターなどを外していく。外しづらいところは角度を変えながら動かす。

金さんがテキパキとカバーやフィルターを外す
クッションだと思ったら埃!(笑い)

 外し終えたエアコンの本体が、意外に小さいことに驚く。
 変なところにクッションがついていると思ったら、埃だった(笑い)。
 でも、「10年以上、掃除していない割には、きれいだ」と崔さんが言ってくれて、ホッとする。
 依頼者はコロナ禍もあり、在宅時間が増えた若い人も増えているとか。作業中、年配の人は見守っている場合が多いが、若い人は任せて他の部屋にいることが多く、中には「ちょっと買い物に行ってきます」などと外出する人も。

リングスで研修、ネットでも研究

風呂場でカバーやフィルターを洗う

 高橋さんたちが風呂場でカバーやフィルターなどを洗い出す。
 3人はほとんど話さずに、どんどん作業を進める。役割分担と次に何をすべきかが、共有されているということだろう。無駄な動きもなく、見ていて気持ちがいい。

養生したエアコンに水を吹きかける。
タオルで汚れを落とす

 崔さんはエアコンを養生して、生活クラブ生協の自然石鹸水スプレーで埃やカビを流していく。一通り流し、水だけのスプレー。ゴミ箱を活用した排水入れには黒い水が溜まっていく。
 崔さんは「黒いのはカビ。埃は灰色だから」と。
 黒いのは埃だとずっと思っていた。これだけカビが出るということは、エアコンを動かすたびに、〝カビトッピングの風〟を浴びていたことになる。
 水で流しても、「黒い跡が残っているんだけど、これは仕方がないのか?」と聞くと、「中に入り込んでいる場合もあるけど……」と言いながら、棒とタオルを使いエアコンの中をきれいに拭いていく。
 「エアコンクリーニングは、ワーカーズ・ネット・リングスで研修し、ネットなどで自分なりに研究も。カバーなどを外して、洗浄するのはお客さんの満足度が高い」と崔さん。
 多い日は1日に7台のエアコンをクリーニングしたとか。
 拭き取りが終わると、金さんがカバーを取り付けた。外した人が取り付けた方が間違いがないということだ。
 全てが終わって、エアコンのスイッチを入れる。「清掃した後の風って違うんですよ」と金さん。
 確かに! なんか、風が磨かれた感じ。
 充足感を湛えた笑顔で、3人はあっという間に片付けて、掃除機をかけて帰っていった。
 この間、約2時間。
 使った風呂場もきれいになっていた。なんか、余禄があって嬉しい!
 その後、毎日、「フレッシュエア〜」と思いながら、猛暑の中、冷房を使っている。
 エアコンクリーニング、ためして満足度高くて、これは合点です!

6月に100%切る。まちづくり講座も

崔さん

 天晴團団は、昨年10月に立ち上がった。羽生事業所から残った仲間は7人。現在は、春日部の大規模団地武里団地に事業所を構えている。
 「4月に143・2%だった単月の原価率は6月には77・3%になった」と崔さん。
 それでも、受託事業や指定管理者などがあれば、毎月決まったお金が入ってきて、安心なのでは? と聞くと。
 「今の方が、仲間は生き生きと働いている。仕事が楽しいというのは、経営がいいということも含めている。だから、チラシ配りや、次に何の事業をするかを、みんな真剣に考えて、行動している。団会議は羽生事業所の時には、月1回で話し合いよりも伝達が多かった。今は、月に2回、前半を運営会議として、事業の展開などを話し合うもの。後半は経営会議で、数字について。みんな必死にやっている」
 エアコンクリーニングは、深谷などの仲間の協力もあり、広げてきた。
 今後は、武里団地が高齢化しているので、住民の居場所をつくっていこうと考えている。まずは、8月20日から「みんなのまちづくり講座IN春日部」(全5回)を行う予定で、市広報誌にも告知している。8月29日には労協法制定記念春日部ミニフォーラムも。
 地域の市民団体などと連携し、地域食堂を展開するため、協議も準備している。
 そして、生活総合支援事業やビルメンテナンス事業を総合的に運営する事業所を目指して活動する。エアコンクリーニングなどの問い合わせは、東埼玉総合事業所☎︎ 048︲793︲4189。