茨城 協同総研相良事務局長が講師 キャリア教育「人生の先輩に聞く会」

鈴木智絵里

「働くことの意味」中学生50人と考える

 茨城県神栖(かみす)市立波崎第二中学校は、昨年12月21日、キャリア教育学習「人生の先輩に聞く会」を開催。中学1年生約50人が参加しました。神栖市出身の協同総合研究所相良孝雄事務局長が講師を務め、協同労働を説明しながら、生徒たちと一緒に「働くことの意味」を考えました。入団研修の一環として同行した、センター事業団全国事務局員候補内定者の鈴木智絵里さんの報告です。

⇧グループワークなども交えて


 授業は、相良さんと小・中学時代の同級生で、Facebookでつながっていた柴田雅弘先生が協同労働を知り、働くことへの関心を高め、将来を考える機会にしようと企画したものです。

 相良さんは「現代の『働くこと』と協同労働」をテーマに講演。

 「仕事は楽しいもの? 苦しいもの?」「どんな立場(労働者、経営者、投資家)で働きたい?」などの質問を投げかけたり、グループワークを交えながら授業を進めました。

 生徒たちの仕事についての捉え方は、「楽しいもの」と「苦しいもの」がほぼ半々。「楽しい」と思う生徒は、「自分がやりたいことが実現できる」「会社(職場環境)によっては楽しそう」「好きなことを仕事にできたら楽しそう」と、仕事と自己実現を結びつけているのが印象的でした。

 「苦しい」と答えた生徒は、「人間関係が面倒くさい」「疲れそう」「希望する仕事や会社に就けるかわからない」「失敗したら怖い」などの理由を挙げました。

 相良さんは、生徒たちの反応を受け止めながら「協同労働」という働き方があることを紹介。仕事は雇われて指示通りにこなすものというイメージが多い中、「みんなで話し合いながら働き方を決める」という部分が印象に残ったという生徒が多く、この働き方を進める法律ができたことに驚いたという声も。

 授業を取材していた地元紙の記者からも、「私も雇用労働しか知らない。協同労働の現場を見てみたい」と要望があり、相良さんが東関東事業本部につなぎました。

 生徒の中には、親から「協同労働」を聞いたことがあるという子が1人。この言葉を知っている中学生がいたことは意外でした。

 多くの中学生にとっては少し先のことですが、働くことについて考える良いきっかけになりました。