法施行直前 キックオフ集会 徳島では相談40件、数団体が設立へ
「施行直前 労働者協同組合法 キックオフ集会inとくしま」が、3月29日、徳島グランヴィリオホテル(徳島市)で開かれ、会場、Webを合わせ70人が参加しました。徳島県労福協、農協、生協、経営者団体、ワーカーズコープ四国開発本部など7団体が実行委員会をつくって準備。今回で3回目となります。(本紙 炭谷)

協同労働サポート事業で成果
集会は、ワーカーズコープ四国開発本部が昨年10月から徳島県の委託で実施する、「とくしま協同労働サポート事業」の成果報告会を兼ねて行われたものです。
実行委員長の公益社団法人徳島県労働者福祉協議会川越敏良会長が開会あいさつ。「徳島県は早くからこの法律の周知・活用を進めるサポート事業を実施してきた。法施行に向け、この法律や協同労働という働き方をさらに知らせていこう」と呼びかけました。
県商工労働観光部労働雇用戦略課脇田喜見枝課長が、「持続可能な地域づくりに労協法への期待が高まっている。この法律への理解が深まり、協同労働が社会にしっかりと根付くことを期待している」とあいさつ。
日本労協連古村伸宏理事長が基調講演。「埼玉県や大阪府、福岡県を始め、全国の都道府県で周知や相談窓口の予算化が進んでいる。京丹後市では協同労働推進事業を実施し、7団体が立ち上げを目指している。徳島でも、みなさんと一緒に協同労働を広げていきたい」と呼びかけました。
とくしま協同労働サポート事業の活動について、四国開発本部酒井厚行本部長が報告。昨年10月の事業開始以来、40件以上の相談が寄せられ、学習会やセミナーも12回開催したことを紹介し、「今後も自分たちで仕事を起こし、地域づくりに動き出す楽しみや喜びを伝えていきたい」と語りました。
労協法を「女性の働く場」「オルタナスクール」
「移住者が働ける場」づくりに
サポート事業での相談会、セミナー参加者も発言。生活協同組合コープ自然派しこく地域連携事業支援室佳山洋子さんは、女性の働き方から見たワー カーズコープへの期待を述べ ました。「『主婦』と一括りにされている女性の中には、素晴らしいポテンシャルを秘める人は大勢いるし、産休、育休、介護などで仕事を辞めざるを得ない女性も多い。本当にしたい仕事、働きたい仕事がないのなら、それをワーカーズコープで作っていきたい。現在、組織の中で立ち上げを進めようと年間スケジュールを策定し、四国開発本部と学習会を開催中。ワーカーズコープに大きな期待を抱いている」。
阿南市で子育てフリースペースや地域の居場所、オルタナティブスクールを実践する、「にじいろ広場」の山田未沙紀さんは、「NPOや一般社団も考えたが、どれもしっくりこなかった。労協法、協同労働でこれまでの活動を事業化できれば。子どもたちにはアイデアを『出資』してもらい、運営や経営に関わることで、自主性、自律性を養い、自由と責任が共にあることを学べる場にしていきたい。自分を愛し、目の前にいる仲間を愛し、地球にやさしい生き方を学ぶ場として活動を続けていく」。
今年1月に三好市に移住し、ワーカーズコープ西山そらの学校(廃校を活用したデイサービス)で働く今井美和子さんと息子の将之さんも、空き家の有効活用や移住者が働ける仕事づくり、フリースクールづくりの構想を紹介しました。
質疑応答では、「立ち上げ時や設立後の支援体制はあるのか」「会費制でNPOを運営しているが、労協法人に移行した場合、会費は出資として取り扱えるのか」などの質問があり、会費について古村理事長が、「出資は基本的に脱退時に返還されるので会費と性格は異なる。会費の徴収は法律上制約はないが定款に定めることが必要」と返答。
四国開発本部川上健太事務局長がまとめました。
サポート事業は3月で一旦終了しますが、酒井本部長は、「相談会では、さまざまなアイデアを聞くことができ、私たちも刺激を受け、ワクワクした。すでにいくつかの団体が設立に向かっており、今後ますます忙しくなる。引き続き、まだ出会えていない人たちに労協法、協同労働を伝え、多様な立ち上げに結び付けていく」と話しています。