にいがた協同集会 「協同ネット」が開催  活力ある地域へ 取り組みから可能性実感 

本紙 炭谷

 新潟県労福協、ささえあい生協新潟、ワーカーズコープ北陸信越事業本部、学識経験者などで構成する、にいがた協同ネットは、4月9日、「2022にいがた協同集会 労協法施行元年 協同労働で仕事と地域をつくる」を、新潟市・勤労福祉会館で開催。会場、Webを合わせ130人が参加しました。新潟では、多くの人に協同労働を知ってもらい、活力ある地域社会をつくろうと、毎年協同集会を開催しています。(本紙 炭谷

会場、Webを合わせ130人が参加

 にいがた協同ネット代表の新潟大学渡邊登教授が開催趣旨を述べ、「多様な事例報告に学び、協同労働の可能性に実感が持てる場に」とあいさつ。

 長野県高齢者生活協同組合田中夏子理事長が基調提起。自身が主宰する農園「Vento e Terra(土と風の意)」の活動や長野高齢協の取り組み、労協法成立の社会背景などを説明し、連帯経済に果たす労働者協同組合、協同労働の役割について、「労協法を活用した経済領域と、この法律は活用しないけれど、すごく重要な役割を担う小さな経済領域がある。双方をしっかりと膨らましていくことが大切」と強調しました。

渡邊代表

 新潟県内の実践報告があり、ワーカーズコープ北陸信越事業本部伊藤由紀子中信エリアマネージャーが、松本市並柳団地での居場所づくり、柏櫓(かしやぐら)幸子さんと冨長絵里子さんは、村上市で運営する「ふくちゃ cafe」、ワーカーズコープ玉木信博専務理事補佐が、全国で取り組む「小農・森林ワーカーズ」の活動をそれぞれ紹介。

 にいがた協同ネット江花和郎事務局長が、「今後、勉強会や立ち上げ相談会なども積極的に開いていく。労協法、協同労働で人々の絆を深め、地域社会をよりよくしていきたい。一緒に頑張ろう」とまとめました。

 集会を後援した新潟県、新潟市からも、労働者協同組合法、協同労働への期待を込めたメッセージが寄せられました。

農業、地域づくり、仕事おこしの事例など

県内の実践報告から

とにかく楽しい 女性ならではの農業にも
猪雅美さん(地域おこし協力隊員

 阿賀町出身。航空会社勤務、通訳案内士などを経験し、昨年、地域おこし協力隊員としてUターン。実家は農家でなかったので新規就農。農業はやることが多く頭も使うが、とにかく楽しい。若手女性の交流を目的に農村女子会の活動も。環境にやさしく、女性ならではの視点で新しい農業を作っていきたい。

元GHから安心して暮らせる地域づくりへ
佐渡・「椎泊桜の家」佐藤定副代表
 

 「佐渡市にある椎泊地区は、人口179人で高齢化率50%超の集落。市より譲渡された元グループホームを拠点に、新しい相互扶助を創り出し、安心して暮らせる地域の創造をと、茶話会や夕市、ゆるジム、生活の困りごと支援、子ども塾などを実施している。今年度は、中山間地域直接払い制度の「集落機能強化加算」を活用した、困りごと解決や仕事づくりに取り組む。

協同労働は、気持ちや意見表明できる働き方
ワーカーズ・新潟事業所齋藤紀美子所長

 10年前、勤務していた市の図書館が指定管理者になり、その3カ月後、『あなたの意志の強さや決断力、フレンドリーな性格は不要』と言われ、退職。

 その後、ワーカーズを知って子育て現場に。働くうちに自分なりに協同労働への理解を持つようになり、年齢や性別は関係なく、自分の気持ちや意見を表明していいという点が嬉しかった。

 子育て支援は自ずとまちづくりにつながる。今あるネットワークをさらに広げ、地域の『あったらいいな』を実現していく。

立ち上げは自分たちの自治原則で
ささえあい生協新潟高見優理事長

 16年前に設立した生活協同組合。現在の組合員は1557人、職員は258人。高齢者や障害者福祉、若者、生活困窮者の自立支援、再生可能エネルギーなどの事業を行っている。事業は総合芸術だと思う。立ち上げ構想づくりや仲間、資金集めも自分たちの自治でやり切ることが原則。協同組合同士の関係を強めながら地域を変えていきたい。