大阪 センター事業団関西大阪高齢協らが枚方市で「つなぐフォーラム」 市民のやりたいこと、労協法伝えようと 

関西事業本部 石河恵理

 ワーカーズコープセンター事業団関西事業本部、大阪高齢者生活協同組合などでつくる実行委員会は、労働者協同組合法施行を記念して、「命・心を育みつなぐ枚方フォーラム」(後援:大阪府、枚方市)を、大阪府枚方市のラポールひらかたで7月24日に開き、第1部に20人、第2部には80人ほどが参加しました。(関西事業本部 石河恵理)

 

農と福祉つなぐ「イドコロ」づくりへ

 今回のフォーラムは、枚方市在住の吉村伸子さんが、昨年NHKで放送された報道番組「クローズアップ現代+」を観て、ワーカーズコープの仕組みに感銘を受け、関西事業本部を訪れたことがきっかけ。

 吉村さんは介護職を定年退職後、看取りや植物を使ったリハビリの経験を踏まえて、農業と福祉を絡めた地域の居場所「イドコロ(仮称)」を枚方でつくりたいと、熱い想いを抱いています。

吉村さん

 フォーラムは、こうした想いや協同労働を伝え、地域づくりを一緒に考えようと企画したものです。

 第1部では、映画「Workers 被災地に起(た)つ」を上映。鑑賞した人たちからは、「立ち上がる勇気をもらった」「協同労働は新しい働き方というより、地域での人間の営みの原点なんだろうなと思った」「一般就労では仕事を見つけにくい人にもチャンスがあると分かった」といった感想が寄せられました。

 第2部では2人が基調講演。吉村さんが熱烈なアプローチをして叶った、山梨県甲府市のふじ内科クリニック院長で在宅ホスピス医の内藤いづみさんは、「未来がより良き人間社会になるために」と題して講演。

第二部には80人が参加。開会をあいさつをする、摂南大学北川教授

 内藤さんは、これまでのいのちに寄り添うケアの実践を振り返りながら、「ワーカーズコープ=みんなが主人公」という点に着目し、「誰のために、何のために? を問うことは、ケアと重なる」と強調しました。

 センター事業団の馬場幹夫専務理事は、協同労働の仕組みを労協法と結んで話し、関西の自治体への周知活動なども紹介。

 「課題を解決しながら成功事例をつくり、認知度を上げていくことが大切」といった感想や、「地域における多様な展開に期待したいが、生計を立てていく仕事へつなぐことはできるのか」といった意見がありました。

 最後に、吉村さん、大阪高齢協薄井有三専務理事、センター事業団大阪中央事業所内村恵所長が座談会。

 それぞれの活動や印象的な経験を紹介。コメンテーターの摂南大学北川太一教授は、フォーラムテーマの「命・心を育みつなぐ」に触れ、「人とのつながりが希薄になっていく中で、自分が大切にされている実感を一人ひとりが持てるようにするための策が必要だ」と指摘しました。

 枚方市、茨木市、兵庫県播磨町の議員、自治体職員、大阪ボランティア協会、釜ヶ崎支援機構、エンドオブライフケア協会や、大阪府協同組合・非営利セクター連絡協議会の加盟団体からも多数参加がありました。

 諸団体とつながり、吉村さんの「イドコロ」構想を膨らませる場となりました。