労働者協同組合法 ついに施行 働く者、市民が切り拓く新しい時代へ
10月1日法施行 前日祭・記念イベント開催
協同労働推進議員連盟の国会議員、厚労省、協同組合関係者らも駆けつけ
10月1日に念願の労働者協同組合法が施行されました。日本労協連、ワーカーズコープ・センター事業団、協同総合研究所、日本社会連帯機構は、この法律の施行を祝して、9月30日に前日祭、10月1日に記念イベントを東京・池袋の労協連本部で開催。前日祭には、リアルで140人が参加し、法施行を喜び合いました。(本紙 炭谷)
誰もがこの法律を活用できる
前日祭1部では、ワーカーズコープ・センター事業団田中羊子理事長が開会あいさつ。「明日から、誰もが労働者協同組合法を活用できる時代に入る。協同労働を必要としている人にこの法律を届け、皆さんと力を合わせて持続可能で活力ある地域社会づくりに取り組む」と決意を込めました。
協同労働推進議員連盟所属の国会議員をはじめ、JCA(日本協同組合連携機構)、協同組合関係者や、日頃から労働者協同組合運動を応援してきた関係団体、企業関係者らが祝辞を述べ、長年労働者協同組合で働いてきた組合員も、印象深いエピソードや思い出を振り返りながら、法施行への期待と決意を語りました。

労協連富田孝好副理事長が、「法施行を契機に、仲間と共にさらに力強く歩んでいく。さらなる協力を」とまとめました。

全国民と新しい社会づくりを
第2部は、センター事業団元理事長の岩城雄作さんの独唱で幕開け。
労協連古村伸宏理事長が、「労協法の施行で、半世紀にわたる労働者協同組合運動の本史がいよいよ始まる。施行にご尽力いただいた皆さんと大いに語り合う場に」とあいさつ。
桝屋敬悟前衆院議員(議連顧問)の乾杯の発声で懇親会へ。会場の至るところでこれまでの労をねぎらい、法施行を喜び合う姿が見られました。
労協連田嶋康利専務理事が、「閉塞感に覆われ、真っ当に働くことが難しい社会の中で、労働者協同組合、協同労働を光り輝くものにすることが私たちのこれからの使命。法施行を契機に、明日から新しい社会を全国民と創り出していこう」とまとめました。
仲間と喜び合おうと、「全国列島中継」も
10月1日の記念イベントでは、加藤勝信厚生労働大臣のメッセージが読み上げられ(別項)、ワーカーズ・コレクティブネットワークジャパン藤井恵里代表と労協連古村伸宏理事長が記念対談。京都大学池上惇名誉教授のビデオメッセージも上映されました。
センター事業団中央事業本部のYouTubeチャンネル「Good Job TV」とのコラボ企画「仲間とつながろうスペシャル! 全国列島中継」では、労協連加盟組織、センター事業団の各事業本部が、趣向を凝らした映像やライブ中継を通じて、法施行を祝いました。
加藤勝信厚生労働大臣メッセージ
一層の促進、全力で取り組む
ワーカーズコープ連合会、ワーカーズ・コレクティブ ネットワーク ジャパンの皆様をはじめ、関係者の皆様におかれましては、20年以上にも及ぶ精力的な活動が実を結び、本日の晴れの日を迎えられたことに思いを致し、これまでの御尽力に改めて敬意を表します。
現在、我が国は、人口減少や急速な高齢化など、社会を取り巻く環境が大きく変化し、コミュニティの脆弱(ぜいじゃく)化が進む中で、新たな社会や組織のあり方、生活スタイル・価値観の創造が求められています。
こうした中にあって、労働者協同組合は、多様な働き方を実現しつつ、地域の課題に取り組むための選択肢の一つであり、今後、全国の各地域において様々な事業が展開され、我が国の地域づくりの中で重要な役割を担うことが期待されます。
厚生労働省では、この法律が、長年の議論のうえ提出され、全会一致をもって成立した事実を重く受け止め、これまで施行に向けた準備を進め、今年度は、より多くの方々に法の趣旨等を知っていただけるよう、様々な周知広報と支援策を実施しています。
今後とも、厚生労働省としては、より多くの方々に労働者協同組合に関心をもっていただき、多様な働き方を実現しつつ、地域の課題の解決のために活動される方々の選択肢を広げ、こうした活動が一層促進されるよう、全力で取り組んでまいります。
皆様方の今後の御健勝を心よりお祈り申し上げます。