北海道労協から3つの労働者協同組合 地域に根ざし、組合員の自治による、次世代が担う組織へ
創立総会
ケアワーカーズコープ北海道(旭川市)
ケアワーカーズコープわたすげ(釧路市)
ワーカーズコープ札幌(札幌市)
昨年10月の労働者協同組合法の施行で、北海道では、「労働者協同組合ケアワーカーズコープ北海道」(本部旭川市)、「労働者協同組合ケアワーカーズコープわたすげ」(釧路市)「労働者協同組合ワーカーズコープ札幌」(札幌市)が誕生しました。基本的に北海道労働者協同組合の事業をそれぞれの地域で移行・継承するものです。
北海道労働者協同組合は、1994年に旭川、釧路、砂川の3事業団が統合して設立。後にワーカーズコープ札幌も合流し、病院清掃などの建物管理や介護保険事業をはじめ、生活困窮者自立支援、生活支援、給配食などの事業を道内各地で広げてきました。
労協法の成立・施行を受け、より地域に根ざした組合員の自治による組織のあり方、次世代が担う組織づくりを検討する中で「自立分散・集結型組織移行計画」を策定し、昨年度の総代会で承認していました。
旭川
七つの原則体現する組織づくりを
ケアワーカーズコープ北海道
労働者協同組合ケアワーカーズコープ北海道の創立総会は、1月28日に、旭川市障害者福祉センターおぴったで開催。32人が参加しました。
発起人代表で北海道労協事務局長の佐藤が、「7つの原則を体現するような組織づくりを目指そう」と開会あいさつ。

発起人の山下久子さんらが、定款案や事業計画、収支予算計画、役員選任の件などの議案を提案。全会一致で採択され、日本労協連高成田健事務局長が、「協同労働、労働者協同組合の先駆者としての誇りと自覚を持ち、活動をさらに広げ、実践を全国に発信してほしい」と激励。
理事7人、監事2人が選出され、佐藤が代表理事に。新法人の理事に選ばれた野崎末子さんが総会をまとめました。
ケアワーカーズコープ北海道は、北海道労協の道北・旭川地域、道南・函館地域の事業を引き継ぎ、「ケアメンテナンスコープ」「ケアワーカーズコープいちい」「ケアワーカーズコープ函館あかね」の3事業本部制で運営していきます。(佐藤友彦)
釧路
皆が幸せになり、夢を語り合う組織に
ケアワーカーズコープわたすげ
労働者協同組合ケアワーカーズコープわたすげの創立総会は、2月1日に開催。21人が参加しました。
発起人の阿部敏子さんの開会あいさつがあり、発起人代表の佐々木が、定款や事業計画など4つの議案を提案。満場一致で可決されました。
第1回理事会が開かれ、佐々木が代表理事に選ばれ、副代表に選ばれた舞嶽(まいたけ)美代子さんが総会をまとめました。
改めて、全組合員経営を基礎に
ケアワーカーズコープわたすげは、これまで北海道労協として運営してきた釧路市内の2つのデイサービス(わたすげ共栄、興津(おこつ))とヘルパーステーションわたすげ、ほっとステーションわたすげ(介護予防拠点)などを継承。人員不足とケアワーカーの高齢化などから、ヘルパーステーションは廃止も考えましたが、今まで築いた地域との信頼関係や在宅支援を大切にしていきたいと、規模を縮小して継続することにしました。
労協法人化を機に、改めて全組合員経営を基礎に置き、新たな事業を展開していきながら、地域、利用者、組合員みんなが幸せになり、夢を語り合える「わたすげ」であり続けます。(佐々木光枝)

札幌
シニア世代主体の労働者協同組合
ワーカーズコープ札幌
北海道労協と一体的に活動してきた、ワーカーズコープ札幌(任意団体)は、労協法人としての創立総会を2月7日、札幌市内の事務所で開催。会場10人、議決権行使19人の計29人が参加しました。
任意団体代表の現田が、定款、初年度事業計画、役員選任などの議案を提案。全会一致で承認され、5人の理事を選任し、代表には神山和義さん、副代表に伊藤路代さんが選ばれました。
リストラされた仲間らと22年前に設立
振り返れば、1999年。この年、日本で2番目の規模と言われたコープさっぽろのリストラがあり、私を含む多くの仲間が自主退職を余儀なくされました。
リストラによる失業からの再生と、労働者としての主体性をもった働き方を模索していた矢先、労協運動と出会い、ためらうことなく10人の仲間と、「ワーカーズコープ札幌」を2000年に旗揚げしました。
事業と運動を積み重ねながら、03年には北海道労協と自治的組織統合し、08年頃からは、労働者協同組合法の制定を求める運動にも積極的に参加。この間、経営危機を迎えたこともありましたが、「雇われない、新しい働き方」を一貫して実践してきました。
現在の組合員は27人で、主な仕事は生活支援や家事援助、生協からの委託事業(ビル管理など)、清掃など。立ち上げからあっという間に22年が経ち、気がつけば組合員の平均年齢は72歳。前期高齢者によるシニアワーカーズコープですが、法人化を契機に、よい仕事と年相応な働き方を通じて、社会的な役割を果たしていきます。(現田友明)