東京・目黒 労協法学習会 認知症カフェの講座で開催

ワーカーズコープ・センター事業団永戸亮理事

 東京都目黒区の認知症カフェ「Dカフェ・ラミヨ」を運営するNPO法人Dカフェまちづくりネットワーク(以下、Dカフェネット)は、講座の一環として労働者協同組合法学習会を2月11日に開催。認知症当事者とその家族、地域包括支援センター職員、大学生など16人が参加しました。講師を務めたワーカーズコープ・センター事業団永戸亮理事の報告です。

しんきん成年後見サポートのつながりから

 永戸が出向している一般社団法人しんきん成年後見サポートは、家族信託や成年後見制度についての相談会や学習会を、Dカフェネットと連携して行っています。その中で、労協法が話題に上がり、興味を持ったDカフェネット代表の竹内弘道さんから、「学習会を開くので講師を」と依頼されました。

やりがい持って地域と

 当日は、ワーカーズコープ・センター事業団から、東京南部事業本部川邉晃司本部長、千葉宣明事務局長、磯貝尚美事務局次長も参加。

 永戸が、労協法の基本原理に込められた思いと、協同労働という働き方、みんなのおうちづくりの取り組みについて説明しました。

 川邉本部長は東京南部の事業や、品川区の障害者グループホーム「おれんち」を地域住民と立ち上げた経過を紹介。

 港区の東麻布保育園をワーカーズコープが運営していることを知った竹内さんは、「保育園のある旧飯倉小学校は私の母校」と話し、不思議な縁を感じました。

 「生協と同じ協同組合ならば辞めれば出資金は戻る?」「出資金は1口いくら?」「必要とされている働き方だ」「リタイア後、地域への戻り方がわからない人たちが、この法律を使えそう」など、さまざまな質問や意見がありました。

 「みんなのおうちをつくるにはどうすればいい?」という問いかけには、永戸が「ラミヨそのものがみんなのおうちだと思うし、ワーカーズコープの力でつくるというよりも、必要であれば話し合いをしながら、地域のみんなでつくっていきましょう」と答えました。

 竹内さんは、かつて試みた認知症の人たちのためのグループホームづくりがうまくいかなかった経緯を説明しながら、「やりがいを持って働き、地域とともにつくっていくことの重要性を感じた。具体的に何ができるかはもっとみなさんと話し合ってみる」と課題を述べました。

奥で座っている男性が竹内さん

話し合いへの関心高く

 終了後は、ワーカーズのメンバーが参加者と懇談。

 永戸が話した方は、「現場の話し合いの様子を見学してみたい」と。やはり意見反映、話し合いをあきらめないというところには、関心が高いようです。

 この学習会が地域懇談会やまちづくり講座を通じた課題解決に向かうきっかけになりそうです。


「Dカフェ・ラミヨ」区内18カ所

 「Dカフェ・ラミヨ」は竹内さんが自宅を開放して2012年に開始した日本で最初の認知症カフェで現在区内に18カ所ある。

 Dは、認知症を意味する「Dementia」、「District(地域)」の交流ステーション、「誰でも」の意味を込めて。「ラミ」は仏語で仲間、そこに亡くなった竹内さんの母、伊代さんの名前をかけあわせてラミヨと名付けられた。