秋田・大仙 利用者の通いやすさを考え「いぶりん」が 花館地福らぽーる大曲開所
東京23区より広い秋田県大仙市で就労継続支援B型事業と自立訓練(生活訓練)を行うワーカーズコープの2つ目の事業所、花館(はなだて)地域福祉事業所らぽーる大曲が開所。これまでの大仙地域福祉事業所いぶりん(就B、生活介護、相談支援など)は、送迎に片道1時間かかるなど利用に困難がある利用者も。いぶりんから移る人も含めて、7人の利用者が決まっています。(本紙 本田真智子)
楽しい事業所を
3月12日の開所式では、ワーカーズコープ代表理事の田中羊子さんが「利用者も家族も、地域の人も支え合って元気になっていくような拠点に育ってほしい。みなさんに支えてもらいながら、一緒に地域づくりに向かっていきたい」と主催者あいさつ。

小松隆明、渡部英治、高橋豪秋田県議、小松栄治大仙市議が来賓あいさつで、支援を約束しました。大家で改装費用を全て出してくれた㈱東日本産業取締役伊藤めぐみさんも、「隣で高齢者介護の事業所をしている。共に社会的に意義のある事業。縁ができて嬉しい」と。
トマト農家での施設外就労を希望して、いぶりんかららぽーるへ移る利用者は、「楽しんでやっていく」と顔を輝かせました。
所長の安藤真琴さんが「利用者や家族だけでなく、地域の人たちとも仲良くなり、らぽーるがあってよかったなと言ってもらえる事業所を目指す」と決意を述べました。
サービス管理責任者の齊藤正彦さんは「みなさんが楽しいと思える事業所をつくっていきたい」。スタッフの長澤孝幸さんは「たくさんの笑顔を見られるように頑張っていく」。阿部和樹さんは「話しやすい雰囲気をつくっていきたい」。田村朋子さんは「利用者が幸せに感じられる場所を、みんなで話し合ってつくっていく」と抱負。
北東北事業本部本部長の小澤真さんが閉会あいさつでまちづくり講座への参加を呼びかけました。
懇親会では、いぶりんの組合員らが準備した山菜の煮物や、豚汁、いぶりがっこなどに舌鼓を打ちました。

送迎の時間を減らす
秋田エリアマネージャーでいぶりんを立ち上げた加藤雅代さんは、「いぶりんの送迎は往復160キロ。片道1時間かかる。車6台がフル稼働」と話します。距離があるために、いぶりんでの活動時間が短くなってしまったり、利用回数が少なくなったりする利用者も。
そこで、市内にもう一つ事業所を作ることに。組合員の知り合いに物件を貸してもらい、スタッフも利用者もいぶりんから移動。仕事も一部移し、スタッフの友人などの伝手(つて)を頼って新しいものを探しているところです。
「費用はほとんどかかっていない。利用者の保護者から賛助金をいただいた」と加藤さん。

色んなこと取り入れ
所長の安藤さんと加藤さんは高校の同級生。安藤さんは昨年7月に入団しましたが、障害福祉は初めて。
「毎日目標を立ててやっている。利用者一人ひとりの反応を見て、接し方を振り返る。その繰り返しで、だんだんと支援がわかるようになった。らぽーるの所長を任され、みんなの生活を支える立場になったが、ワクワクしている。何もないが、自由で挑戦ができる。これからいろんなことをいっぱい取り入れて、楽しい事業所にしていきたい」と意気込んでいます。
まずは、地域にらぽーるを知ってもらおうと、「医師中村哲の仕事・働くということ」の上映会を企画。また、友人の勤めているお店などにチラシを置いてもらっています。
「就Bの話をしても、そういう支援があることを知らない人が多い。まず走らせるところから」と話しています。
管理者の齊藤さんは「現在利用が決まっているのが7人。仕事も内職などが決まっている。見学の申し込みもある。これからは、お墓掃除や休耕地での野菜作りをしたい。買い物支援やドライブ、お祭りのような楽しいこともやってみたい。いろんなことをどんどん試していきたい」と意欲的です。
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当日午前中には、「労働者協同組合法成立記念」として、「ワーカーズ 被災地に起(た)つ」上映会とフォーラム「地域と共にはたらく」を、花火伝統文化継承資料館はなび・アムで行い、32人が参加しました。