労協法の活用を 新宿区(東京)、西桂町(山梨)で首長懇談 新宿・吉住区長「区の『民間提案制度』に通じる」 コロナ禍での対応に感謝も

東京中央事業本部新宿エリアマネージャー 山田寿昭  西桂地域福祉事業所ばいかも所長 中川洋一

 日本労協連田嶋康利専務理事とワーカーズコープ東京中央事業本部の尾添良師(よしのり)本部長らは、3月14日、吉住健一新宿区長と懇談しました。(東京中央事業本部新宿エリアマネージャー 山田寿昭)

 吉住新宿区長との懇談は初めて。東京中央事業本部から、北川裕士事務局長、新宿ライフさぽーとセンター(生活保護受給者と児童の居場所事業)担当の谷口郁子さん、山田が同席しました。

吉住区長(左端)と懇談参加者。右から2人目が山田さん

 田嶋専務が、労働者協同組合法成立の経緯や自治体での労協法の周知・推進施策を説明し、施行後、新宿区でいち早く労働者協同組合法人(ワーカーズ葬祭&後見サポートセンター結の会)が立ち上がったことを紹介。

 北川事務局長と谷口さんは、区委託の新宿ライフさぽーとセンターや東京都の創業支援インキュベーション事業について。尾添本部長は、今秋、早稲田大学で開催する映画「医師 中村哲〜」の上映会などの取り組みを報告し、労協法の活用促進に向けての各担当部署との懇談を要請しました。

 吉住区長は、京丹後市の協同労働促進事業の取り組みに触れ、「以前、中山泰市長と懇談した際、『起業家のスタートアップ事業をやりませんか』と声をかけてもらったが、ワーカーズコープがそれを実際に行っているんですね。区では多様化する区民ニーズに応えようと、2022年度から企業や団体からの『民間提案制度』を立ち上げ、その具体的な事業化が新年度から始まる。市民が協力して地域でさまざまな活動に取り組むことを推進する労協法は、この事業に通じるものがある」と話しました。

 ワーカーズコープは、新宿区で児童館や学童保育、高齢者施設などを委託・指定管理者として運営しています。

 吉住区長は、「3年前のコロナによる一斉休校で、多くの働く保護者が児童の預け先に困っていたが、ワーカーズのみなさんは、区の定額給付金担当者や医療従事者などの児童の預け先として、児童館や学童クラブを開けて臨機応変に対応してくれた。大変感謝している」と謝意を述べました。

 尾添本部長が、民間提案事業の担当部署との懇談や、庁内横断学習会の開催を改めて要請して終了しました。

西桂・山崎町長
「絹」で高齢者の生きがい就労に期待

 日本労協連永戸祐三名誉理事とワーカーズコープ東京三多摩・山梨事業本部の扶蘓文重本部長らは、山梨県西桂町山崎泰洋町長と2月28日に懇談しました。山崎町長との懇談は3回目です。(西桂地域福祉事業所ばいかも所長 中川洋一)

 西桂地福ばいかもは、2017年から、西桂町いきいき健康福祉センターを指定管理者として運営しています。

 山崎町長は、18年に西桂町で開いた「全国地域おこし名人・達人サミットin西桂」で、副実行委員長を務めた方です。

 事業本部から白川恵子顧問、中村幸治事務局長、山田雅巳山梨エリアマネージャー、西桂地域福祉事業所ばいかも所長の中川が参加。日本労協連統合本部芹沢由和さんも同席しました。

 扶蘓本部長が、昨年10月の労働者協同組合法施行後の状況を報告し、「西桂町でも、この法律の周知・活用推進を進めてほしい。前回の懇談で町長が提案してくれた、中学生対象の映画「医師中村哲〜」上映会もできるだけ早く具体化したい」と述べました。

 中川が、健康福祉センターでの、みんなのおうち構想を説明。その中で、就労的活動支援コーディネーターを配置した、高齢者の生きがい就労の場づくりの構想を示すと、山崎町長は「西桂は織物の町。絹織物を活用した手仕事で、高齢者が少しでも収入を得られれば生きがいにもなるだろうし、町としてもありがたい。地域の活性化にもつながる。ぜひ進めてほしい」と期待を寄せました。

 永戸名誉理事は、西桂での名人・達人サミットを振り返りながら、昨年、東京都大田区で開かれたサミットについて報告。

 大田区の町工場で見られる、「仲間まわし」(町工場が連携して製品を仕上げるしくみ)に触れると、山崎町長も、「存じています。とても共感できる文化ですね」と話し、町で唯一の鉄道駅である、三つ峠駅前の開発や山林の利活用などにも話題が及びました。

 後日、大田でのサミット開催に合わせて制作した、森康行監督の短編映画「なかま回し―大田の町工場―」のDVDを町長へ届けました。

山崎町長(左から4人目)を囲んで。左隣が中川所長