富山 フォーラム −学校に行く自由・行かない自由− 選択したのはわたしたち 砺波地福「ぽぴー村」などが社連活動で
富山県砺波(となみ)市で共生型デイサービスを運営する、ワーカーズコープ・センター事業団砺波地域福祉事業所「大空と大地のぽぴー村」と一般社団法人「Ponteとやま」は社会連帯活動で、フォーラム「―学校に行く自由・行かない自由―選択したのはわたしたち」を、3月26日、射水(いみず)市アイザック小杉文化ホールラポールで開催。不登校児や不登校経験者とその保護者、フリースクール関係者など100人近くが参加しました。(所長 宮崎弘美)

不登校児ら、ぶっちゃけトーク
フォーラムは、学校に行かないことを選択した子ども・若者たちに、思いや願いを自由に語ってもらい、本当に地域に必要なものは何かを考えようと企画したもの。
共催の「Ponteとやま」は、砺波市で老若男女が集まるごちゃまぜカフェやフリースクール、学習サポートや就労支援などを運営。理事の加藤愛理子さんとは、ぽぴー村開所時からつながりがあり、これまでに社会連帯活動で、「ケア」「発達障害のある子どもの子育て」「共生社会づくり」などをテーマに、一緒にフォーラムを行ってきました。
安心できる居場所で共に育ち合う
宮崎の開会あいさつではじまり、前半は、小学生〜30代までの不登校児・経験者ら11人が登壇し、それぞれが通う(通っていた)フリースクール、居場所について紹介しました。

高岡市の一軒家で活動する、「コミュニティハウスひとのま」は、24時間開いており、誰もがふらっと立ち寄れる居場所です。
富山市の「富山YMCAフリースクール」は、30年前に設立された県内初のフリースクール。高卒認定コースや大学受験コースなど、学習中心の活動が特色で、「来ている生徒も先生も個性的。ここを経て、社会で活躍している人も多い」
Ponteとやまからは、「子どもから若者が一緒にご飯を作ったり体を動かしたりと、いつもとても賑やか。安心できる居場所で共に育ち合っている」と、実感を込めた報告がありました。
自分の生き方に肯定感持って
後半のトークセッション「みんなで語ろう」では、“天才すぎて学校が合わなかった”という、金山敦さん(36歳)と米沢拓也さん(34歳)をコーディネーターに、ぶっちゃけトーク。
学校に行かない時間に書道や三味線などに熱中したという女性は、「学校以外の場所で取り組んだ経験が、今の仕事にもつながっている」。
別の女性は、「フリースクールと同じ建物にある学童保育を手伝っている。誰かにしてあげることが自分のためになる。学童で子どもたちと触れ合ったことで、気持ちが前向きになった」と語りました。
米沢さんは自らの不登校経験を振り返り、「自分が不登校だった時と比べ、今はいろんな選択肢がある時代。不登校を選択しても、自分の生き方に肯定的であってほしい」とコメント。
質問タイムでは、「学校に行かなくなった理由は?」「学校に行かないと告げた時の親の反応は?」「今後どうしていきたい?」など、たくさんの質問が出され、若者やフリースクール関係者が返答しました。
Ponteとやま水野カオル理事長がフォーラムをしめくくりました。
当日は、子どもの不登校に悩む保護者の姿もありましたが、自らの選択に確信を持って発言する子ども・若者たちの姿に、保護者たちの表情や会場の空気が少しずつ和らいでいくのを感じました。
ぽぴー村は今年で開所12年。年々自治体や地域で活動する団体との連携も深まっています。今後も、社会連帯活動を通じてつながりの輪を広げていきます。