愛知 小牧市で初、映画「医師中村哲の〜」上映会 地域でつながる思い込め
労協ワーカーズコープ・センター事業団東海事業本部の愛知県小牧市内3事業所は、映画「医師中村哲の仕事・働くということ」上映会を小牧市・あさひホールで5月13日に開催。近隣市町村の住民も含む82人が鑑賞しました。小牧市では初開催です。(小牧第二事業所 横山優二)

東海事業本部での上映会は今回が20回目。
センター事業団は、小牧市内で2つの老人福祉センターを指定管理者として運営していますが、6月1日から新たに第3老人福祉センターの指定管理者になったことと、市民のみなさんにワーカーズのことを知ってもらい、地域でのつながりをつくろうと企画しました。
当日、今井一貴事務局長が、「労働者協同組合法の成立を記念して製作されたこの映画を通じて、『働く』とは何かをみんなで問い合い、深め合い、持続可能なまちづくりを加速させていきたい」と開会あいさつ。
上映終了後には、小牧第二事業所から要員として参加した2人の組合員が「中村哲さんを目標に、日々の仕事を頑張ろうと思えた」「組合員主体の上映会を冬に企画したい」と感想を述べ、藤田徹副理事長がアフタートーク。
市民主体の地域づくりの必要性や、働くことと生きることの重なりを改めて認識する機会になり、中村哲さんを20年以上撮り続けたカメラマン・谷津賢二さんが生前の思い出を語る映像も流れ、中村さんの人柄がよく理解できました。
鑑賞した方々から、「中村先生の人間力にますます尊敬の念が深まった」「何度観ても、自分の立ち位置を考えさせられる」「他人のために生きる姿勢の大切さを痛感した」「目の前の課題解決に必要なことを、その場にいる人と協力して実践していく姿勢を見習うべき」などの感想が寄せられました。
人々を突き動かす哲さんのパワー
この映画の上映会が全国で広がっている理由は、中村哲さんが持つ「パワー」だと思います。そのパワーは人から人へと伝染し、感電するようにビリビリと人々を震わせます。その感覚は鑑賞後も残り続け、観た人は次の誰かに伝えたくなり、私たちは次なる企画へと駆り立てられるのです。
昨年、ワーカーズに入団して初めてこの映画を鑑賞した時、心は震え、体は火照り、あらゆる文学や芸術にも劣らない魅力を感じました。
かつて、批評家の小林秀雄は「トルストイなどの大作家、その作品は解釈するのではなく、それに向かい合い、その全体に何度も体当たりする。そしてその体当たりの衝撃を頭ではなく身体で記憶する。そこから得られるものがある」と言いましたが、この映画にも同じことを思います。何か意味を読み取ろうとしたり、解釈しようとしたりせず、この映画の、中村哲さんの本質にぶつかることが大事なんだと。
すでに、次回上映会に向かっています。春日井市では市議から「実行委員会をつくって上映会を開催したい」という打診があり、「小牧で冬にもう一度」との声も。エリアでの上映会運動が盛り上がりを見せています。
もっと多くの人、多くの世代を対象に、そしてもっと多くの場所で上映会を開催していきたいと思います。