横浜 寿町で簡易宿泊所の清掃業務開始 感謝の手紙に「やってよかった」
労協ワーカーズコープ・センター事業団横浜中部地域福祉事業所は、4月から横浜市中区寿町にある簡易宿泊所の清掃業務を始めました。9月からは清掃講座の開講、10月からはもう1カ所の簡易宿泊所の清掃業務が決定しています。7月13日に開かれた、センター事業団全国事業所長会議での同事業所髙野義浩さんの報告です。(一部取材追加。本紙 炭谷)
横浜中部・髙野義浩さんのセンター所長会議報告

学習支援失い、岐路に立つ
横浜中部地域福祉事業所は、神奈川事業本部が2013年に横浜市中区から、区の自立生活支援事業(生活保護費の金銭管理など)を受託したことから生まれた事業所です。
2年前、中区寿町にある簡易宿泊所の2階に事務所を移し、同じ場所でデイサービス「寿ワーカーズ」などを運営しています。
簡易宿泊所とは、低額で宿泊できる民間施設のことで、「ドヤ」とも呼ばれています。寿町はかつて日本三大ドヤ街と呼ばれたほど簡易宿泊所が多い地域。以前は日雇い労働者が多く暮らしていましたが、現在は生活保護を受給する男性の高齢住民が大部分を占めています。
私たちは昨年度まで鶴見区の委託で生活困窮、虐待、不登校などの困難をかかえる小・中学生を対象にした、こども青年元気支援事業(生活・学習支援など)を行っていましたが、今年度は更新ができず。デイサービスも経営が悪い中で岐路に立たされていました。
そんな中、寿町の簡易宿泊所「コムラード寿」から依頼があり、清掃業務を受託することができました。
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社連活動行い、地域に発信したことで
この仕事はある日突然依頼が舞い込んできたというわけではなく、デイサービスの開所式に合わせて労協法制定記念フォーラムを開催したり、地域で定期的に炊き出しやゼロ円バザーなどの社会連帯活動を行ったりしながら、寿町の皆さんに取り組みを発信してきたことの成果だと考えています。
簡易宿泊所の清掃に関わる組合員は4人。
私は10カ月前にワーカーズに入団し、金銭管理業務を担当していましたが、清掃業務も担当することに。
私を含め、全員が清掃業務の知識はゼロの状態から始まりましたが、病院清掃を行う横浜事業所の井上浩太郎所長に清掃を基本から教えてもらいながら、日々の業務をていねいにこなしてきました。

最初は慣れない業務だったこともあり、宿の帳場さんが私たちの仕事ぶりに不満を感じていないかと不安でしたが、宿泊所の運営母体から、「素晴らしいお仕事ぶりと、帳場担当者から聞いています。今後ともよろしくお願いいたします」と、お礼の手紙をもらった時には、すごい救われた気分になり、スタッフみんなで本当にこの仕事をやって良かったと、とても嬉しくなりました。
9月から清掃講座で担い手づくり
さらに、私たちの仕事ぶりが評判を呼び、10月からは、もう1カ所の簡易宿泊所で清掃業務を開始予定。この他にも寿町での清掃業務受託の可能性が見えています。
また、清掃業務の担い手づくりにむけて、寿町の公共施設を借りて、9月から、本部の清掃プロジェクトと清掃講座を開く予定です。継続的に開講しながら人材と働く場を確保し、これからも仲間と頑張っていきたいと思います。
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