フードバンクちば 11周年イベントに合わせて 県内団体に呼びかけ連絡会設立
フードバンクちば(FBちば、労働者協同組合ワーカーズコープちば=WCちばが運営、千葉市)は、11周年イベント&千葉県フードバンク団体連絡会設立総会を8月11日にパルひろば☆ちばで開き、県内のFB関係者や支援者、県職員など49人が参加。連絡会には8団体が参加し、交流や情報交換などからはじめ、徐々に活動を広げていく予定です。(本紙 本田真智子)
県内のFB活動発展のために8団体でスタート

千葉県フードバンク団体連絡会設立総会では、議長をとうかつ草の根FBの田中玲子さん、書記をいちかわFBの稲村絵美里さんが務めました。
千葉県健康福祉部健康福祉指導課の始関(しせき)曜子課長が「県ではFB事業活動拡大を支援する補助を今年度実施している。連絡会設立で、県内のFB団体の連携がさらに進み、食料支援体制構築に寄与するものと期待している」と来賓あいさつ。
呼びかけ人のFBちば菊地謙代表(WCちば理事長)が、設立趣意書を読み上げ、「今後、フードバンク団体同士が情報を交換し、県内のフードバンク活動をより発展させていく基盤を、この連絡会を通じてつくっていきたい」と力を込めました。

取り組み紹介
その後、FBちば以外の7団体が取り組みを紹介。
FBふなばしは2018年から活動。22年に船橋市と連携協定を結び、ひとり親家庭を中心に支援。配送での食品支援で添える手紙が利用者から好評です。
とうかつ草の根FBは、子ども食堂のネットワークが運営。子ども食堂のスタッフらが、地域の家庭に食品を届けています。
いちかわFBは、まちづくりNPOが運営し、地域での出番やつながり創出を目的にしています。
まつどFBは、生活困窮者や子ども食堂に食品を提供。人材や活動資金、食品の確保などが課題です。
FBISSは、印西、白井、栄の住民有志が立ち上げました。定期的にフードパントリーを実施し、オンラインで登録した人たちに配布しています。
FBさんぶは、FBちばと連携して活動。食品だけでなく、家電や衣類などの提供も。
かずさFBてとては、袖ヶ浦市でこども食堂、地域食堂向けに食品を提供。空き家をDIYして事務所に。
食通じ共生社会を
呼びかけ人の菊地FBちば代表は、「昨年11月に10周年イベントを行った際に、県内のFB団体の連携が必要という話になって、連絡会立ち上げを考えた。また、県が活動助成をすることや、他のFBからも連携の要望があったことも背中を押した。今回は、FBと名乗って活動しているところに声をかけたが、県内には自分たちの知らない団体もあるだろう。そういう団体や社協などFB活動をしているところとも連携、協働しながら、FBが活動しやすい環境をつくっていきたい。そして、食の支援を通じて、地域で支え合える社会を目指したい」と話しています。
東部の拠点として「FBさんぶ」立ち上げる
学生・生徒への支援
連絡会設立総会に先立ち行われた11周年イベントでは、FBちば菊地代表が22年度の活動報告。
「集めた食品は125トン。フードドライブ(FD)が定着し企業や各種団体が食品を集め、寄贈してくれている。
各生協から組合員や職員、企業から社員がボランティアとして参加してくれるようになり、いろんな人が支えてくれている。
食品の提供では、コロナ禍以降、千葉市産学官連携プラットフォームと連携し、大学生支援プロジェクトを実施。また、高校生や専門学校生にも支援している。コロナが落ち着いても支援要請は続いており、なかなか大変な事態だと感じている」と振り返りました。
さらに、21年度から休眠預金活用事業助成金を受けて、①業務のIT化による業務負荷の軽減・標準化︱ソフト機能の拡充、②物流サテライト拠点の整備(県内3カ所)︱ハード機能の強化、③中核的フードバンクのプラットフォーム機能の充実を目的に、「中核的フードバンクによる地域包括支援体制事業」を行っています。拠点整備では、一昨年に船橋市、WCちば事務所隣に「おとなりさん」を設置し、昨年は特定非営利活動法人リンクと協力して、東部九十九里エリアでFBさんぶを立ち上げました。
「今年度は、南房総エリアで集めた食品をその地域で使える仕組みや、拠点をつくろうと取り組んでいる」
中核FBの必要性
続いて、一般社団法人全国フードバンク推進協議会の米山廣明代表理事が「全国のフードバンクの動向について」と題して講演。

米山代表理事
「今年7月時点で、国内のFB団体は233。昨年度、支援要請数が増加した団体は71%。一方で、食料寄付が減少した団体が33%ある」と紹介。
国の動向では、「政府の骨太方針にFBが明記され、支援に前向きだ。農水省の食料・農業・農村基本法の見直しの中間とりまとめにも、FBへの支援が明記された。ただ、支援のための恒久的な財源が確保されていないので、働きかけていきたい」。
そのほか、寄付された食品による食中毒が免責されるビルエマーソン・食料寄附法の導入、保険などについても言及。
「日本のFBは組織基盤が脆弱なために、中核FBを立ち上げ、インフラ整備、人手不足や運営費の充実、行政との連携などの共通の課題の解決に取り組むことが必要」と指摘しました。
連絡会参加団体
・フードバンクちば(労働者協同組合ワーカーズコープちば)
・特定非営利活動法人フードバンクふなばし
・とうかつ草の根フードバンク
・いちかわフードバンクbyフリスタ(特定非営利活動法人フリースタイル市川)
・まつどフードバンク
・フードバンクISS
・フードバンクさんぶ(特定非営利活動法人リンク)
・かずさフードバンクてとて