宮城・登米 通所介護 はっぴいデイ 水槽稲作、たった5株の稲刈り それでもワクワク、はっぴい米と命名
労協ワーカーズコープ・センター事業団登米地域福祉事業所はっぴいデイ(宮城県)は、「利用者さんが体験し、観察できるものを」と考え、幅30センチ×奥行15センチの小さな水槽で稲作を行いました。(古内弓子)
5月中旬、出勤前に田んぼに寄って土をバケツにかき集め、丈夫そうな水槽と、自宅で余っていた苗をデイに持って行きました。
「今から田んぼ作ります!」と声を掛けて、2人の女性利用者さんに‟代掻き”(水槽に土と水を加えながら手でこねる)をしてもらいました。


久しぶりの田んぼの土の臭いや感触にワクワクしている姿に、「利用者さんのこういう姿がもっと見たい」という衝動に駆られました(笑)。
翌日、水槽のミニ水田に利用者さんが田植え。「まさかこの歳になってまた田植えするとは思ってなかった~!!」と87歳の女性利用者さん。昔、腰を屈めて手植えをする作業は速さも求められたので、遅い人は後ろから苗の塊を投げつけられて、「早くしろ~!」と怒られたと思い出話を聞かせて頂きました。
水槽田んぼは、外のウッドデッキに置いていましたが、定期的に利用者さんの席まで運び、間近で観察してもらいました。その度に、苗の調子や水の入れ具合のアドバイスが。
穂が出揃った頃には「これは“はっぴい米”だな」と91歳の男性利用者さんが笑顔で命名。「収穫した米をどうやって食べるか」の話題が出るようになりました。
9月25日、昼寝を終えた2人の女性利用者さんが稲刈り。たった5株で30秒程であっけなく終了しました。

10月初旬、刈った稲はウッドデッキの上に洗濯バサミで止めて自然乾燥中です。
「鳥に食べられるよ」と心配頂いたので、防虫ネットで対策。試作品「はっぴい米(ひとめぼれ)」の今後については、偉大な先輩たちに相談して決めたいと思っています。
利用者さんのほとんどは農家育ちであり、知識が豊富なため、今回の稲作に参加して気づいたことや昔のことをたくさん教えて頂きました。