新潟 映画「医師中村哲〜」上越実行委 募金をペシャワール会へ 村上会長「真摯さ表現 多くの人に観てほしい」
にいがた協同労働推進ネットワーク(にいがた協同ネット)の会員などで作る、映画「医師中村哲の仕事・働くということ」上越上映実行委員会は、10月17日、新潟県上越市のさいがた医療センターを訪れ、上映会の収益金と会場で集まった募金を、同センター院長特任補佐で医療NGOペシャワール会会長の村上優さんに手渡しました。(本紙 炭谷)
「できれば直接手渡したい」と
上越市での上映会は、9月10日に高田世界館で開かれ、2回の上映に計232人が来場。会場ではペシャワール会への寄付の呼びかけも行われ、上映会の収益と合わせ8万8千円が集まりました。
村上会長への贈呈の場は、実行委員会事務局長の江花和郎さん(にいがた協同ネット事務局長)の発案。
医師でもある村上会長が定期的にさいがた医療センターで診療していることを知り、「できれば直接渡したい」とペシャワール会に連絡したことから実現したものです。
当日は、実行委員長の岡田雅彦さん(元新潟県生協連専務理事)、江花さん、センター事業団北陸信越事業本部川原隆哲本部長が参加しました。

「この映画が作られたことに喜んでいる」
ペシャワール会は中村医師の活動支援を目的に、1983年に設立されたNGO(非政府組織)。村上会長は中村医師の大学時代の1年後輩で、会の発足時から中村医師と苦楽を共にしてきました。
岡田さんから寄付金を手渡されると、村上会長は「会が発足して40年。これほど長く活動が続くとは思っていなかったが、市民の皆さんのサポートがあって続けることができた。寄付金は有効に使わせていただく」と謝意を述べ、ペシャワール会の現況やアフガニスタンでの活動を説明。
「彼(中村医師)が亡くなってからもペシャワール会の会員は増えている。アフガニスタンでの用水路建設では、信濃川の治水事例も参考にしていたので、新潟に来ると信濃川を見に行くのを楽しみにしていた」と、中村医師との思い出を語りました。

江花さんと川原本部長が、上越での上映会の様子や全国で上映運動が広がっていることを紹介すると、「彼は医療も用水路事業も同じように取り組むことでアフガニスタンの人たちの信頼を得てきた。タイトルが示すように、映画では彼の働くことに対する考えや真摯さそのものが表現されていた。この映画が作られたことに私たちも喜んでいる。多くの人に観てほしい」と上映の広がりに期待を寄せました。
新潟ろうきんシニア倶楽部(新潟ろうきんと取引のある、満55歳以上の退職者の親睦団体)も、9月11日に新井支部と糸魚川支部が上映会を開催しており、同日、参加者から寄せられた2万4千円が、シニア倶楽部会長の江花さんから村上会長に贈られました。
労協がない自治体で上映を
にいがた協同ネットは今期の活動方針として、協同労働団体や労働者協同組合がない自治体での、映画「医師中村哲の〜」上映会開催を方針の一つに掲げており、引き続き県内各地で上映会を開催していく予定。
川原本部長は、「この映画を観た人たちから、自分たちで上映会を開きたいという相談も。地域懇談会やまちづくり講座につなげていく」と話しています。
福岡協同集会で村上会長登壇
ペシャワール会村上会長は、11月26日に福岡市・西南学院大学で開かれる、ふくおか協同ネットワーク主催「2023協同集会 ~中村哲の生き方から学ぶ『生きること・暮らすこと・働くこと』」で、中村医師を撮り続けてきた報道カメラマンの谷津賢二さんと対談します。
問い合わせ・参加申し込みは、ふくおか協同ネット事務局(kyodonet.f@gmail.com)まで。