三重・四日市 WC連合会 宿泊事業ミーティング「俺たちのキャンプ場」で
「楽しみながら就労生み出す」悩みに具体的なアドバイスも
ワーカーズコープ連合会事業推進本部は、宿泊事業ミーティングを10月26、27日、ワーカーズコープ連合会に加盟したCamping Specialist労働者協同組合が運営する「俺たちのキャンプ場」(三重県四日市)で開催し、労協うえだや労協コモンウェーブ、センター事業団などから7人が参加。厚生労働省労働者協同組合業務室長の水野嘉郎さんら3人もBBQから合流しました。(事業推進本部事務局次長 安村佳晃)
初心者ばかりで
宿泊事業ミーティングはこれまでオンラインなどで行ってきましたが、今回は、俺たちのキャンプ場(通称:俺キャン)で宿泊し交流することで学び合おうと企画しました。

最寄りの近鉄四日市駅に集合してレンタカーで俺キャンへ移動。
現場は意外と住宅地からも近いものの、周りは林。まずはテント設営と食事の準備から。
テント設営はそれほど時間をかけない予定でしたが、キャンプ初心者ばかりであたふた…。「この部品はどこに使うの?」「これはどうしたらいいの!」という声が飛び交う中、唯一経験者だった労協ワーカーズコープ・センター事業団上田事業所(長野県)の長嶋恒大さんがテキパキと設営をアシスト。なんとか人数分のテントを張り終えることができました。
その後は食事(BBQ)の準備。こちらも木炭に火をつけるのもひと苦労。俺キャンのメンバーのみなさんの助けも借りながら火をつけます。
食材は俺キャン発起人の樋口龍馬さん(四日市市議)に手配いただき、焚火を囲み、食事をしながら自己紹介スタート。

「交通の便悪いのはデメリットではない」
労協研究の学生も
労協うえだの高橋明彦さんは、「高齢者に寄り添った事業を展開したい」。大阪公立大学・大学院生の峰澤茜さんは「労働者協同組合の組合員の成長を研究し修士論文に」。
焚火とおいしい食事のおかげもあって、参加者はかなり打ち解けることができました。
その後は、活動報告。
労協コモンウェーブ(三重県鈴鹿市)のヤマトさん。NPO法人としてこども支援事業を行っていたこと、WAM(医療福祉機構)助成金を活用しながら事業を展開していたが労働者協同組合法を知り、法人移行したと紹介。
センター事業団那須事業所(栃木県)の堀部祐輝さんは、廃校を活用して、宿泊(ゲストハウス)、放課後等デイサービスやカフェ、デイサービス、居住する高齢者への配食や物販など、多岐にわたる事業に取り組んでいると報告。一方で、交通の便が悪いことや冬はどうしても売り上げが落ちるといった悩みも打ち明けました。
すると、俺キャンのメンバーから「広報活動として定期的にSNSをアップする。食事時間の直前に食事の写真をアップするなど、時間帯を考慮すること」「ほんの少しでもいいから日々どこかを変化させ、閑散期はSNSアップの頻度を増やす」「交通の便が悪いことはデメリットではない。それを求めている人もいるので、届くような発信を。料金ももう少し高く設定したほうがプレミアム感が出ていいかもしれない」など具体的なアドバイスがありました。
新しいキャンプ場も2カ所視察
取り組みで実感
樋口さんからは、俺キャンでさまざまな取り組みを行ったことで「合法と違法の間に適法がある。自治体との交渉を行う際、明らかに違法でなければ条文の解釈を提案することで、できることが広がっていく」という実感のこもった発言がありました。
夜の気温が思ったよりも低く、防寒具を着て寝袋に入っても寒い! なれないテントでの宿泊でもあり、結局朝までよく眠ることはできませんでした。
継業の声かかり
2日目は朝食後、水野さんの視察に便乗し、これから立ち上げる予定の俺キャンの現場を視察。
1カ所目は、かつて里山活動を行っていた財団法人から継業してほしいと声がかかった土地。ギターコンサートなどを催していたステージなどもあり、貸し切り感を出したキャンプ場にしたいと、来年4月の稼働に向けて準備中とのことでした。
もう1カ所は、桑名市の河川敷。国土交通省では河川敷での物販などの営業の緩和が検討されていて、俺キャンに揖斐(いび)川河川敷でのキャンプ場(テント20張り程度の広さ)の稼働を打診されたそうで、これも来年4月から稼働予定で準備しています。
私自身生まれて初めてのキャンプ。焚火を囲みながらBBQをするのも、寝袋で寝るのも、テントを設営したり片付けたりするのもとても新鮮で、非常に楽しい経験でした。
樋口さんの「ここは俺たちが楽しみながら就労を生み出す場だ」という言葉が印象的でした。楽しむことが仕事をつくり出す、非常に良い循環ができていると感じました。

