沖縄・那覇 みんなのおうち「よりみん」プレ開所 おから味噌床作りで働く場 居場所も

城間えり子

 労協ワーカーズコープ・センター事業団沖縄開発室は、那覇市寄宮地区にある事務所で「みんなのおうち『よりみん』」の開所を進めています。11月18日には、地域へのお披露目を兼ねてプレ開所式を開催。23人が参加し、この場所への期待を寄せてくれました。(城間えり子)

プレ開所式には23人が参加。最後は前途を祝して隣同士の手を打つ「手締め」

 

きっかけは社連評議員中曽根さんの一言

 食品製造事業を行う「おから味噌工房」と地域の居場所を併設した「みんなのおうち」が「よりみん」です。

 立ち上げのきっかけは、社会連帯機構沖縄の評議員で、ヴィーガンレストランを営む中曽根直子さんの一言から。

 「島豆腐のおからを使った味噌床作りを事業にしてみては? やるのであれば私が作り方をアドバイスします」

 私は以前から地域の子どもから高齢者、誰でも気軽に集まれる居場所をつくりたいと考えていましたが、中曽根さんの話を聞くうちに、「おから味噌床作りでシングルマザーや障がいのある人、高齢者の働く場もつくれるのでは」と、すっかりやる気に。

 当時の事務所には厨房がなく、ちょうど建て替えによる引っ越しを迫られていたこともあり、早速物件探しを開始。幸い真和志小学校近くにある厨房付で広いスペースの好物件を借りることができました。今年4月のことです。

積極的に地域に飛び込みながら

 移転後、地域の「通り会」(商店街振興会)や真和志小PTAなどに声をかけて地域懇談会を開き、まちづくり協議会にも加入。地域清掃や定例会にも参加し、11月に開催された「まわしっ子祭り」では実行委員にも。

 積極的に地域に飛び込んでいく中で、「ワーカーズってどんな組織?」「この事務所で何をするの?」などの声が徐々に聞かれるようになり、「みんなのおうち準備会」への参加を呼びかけると、一級建築士のPTA会長や病院で働いていた管理栄養士などの9人が応えてくれ、SNSを活用しながら、どんな活動をしていくのかを話し合ってきました。

ユンタクカフェやフードバンクなども実施

 愛称の「よりみん」は、子どもたちや保護者、地域の方々のシール投票で決定。

 11月18日のプレ開所式では、地域の人たちを始め、地域包括支援センターや社協の職員、学校の先生などから、温かい励ましや応援のスピーチをたくさんいただき期待の高さを実感。

 式の最後、まちづくり協議会の会長の呼びかけで、隣の人の手を打つ「手締め」をしてくれた時には、感謝と感激の気持ちでいっぱいになりました。

 「よりみん」の本開所は来年4月。おから味噌床作りの他に、子ども食堂や子どもの居場所、ユンタクカフェ、フードバンクなども実施しようと考えています。広いスペースがあるので、地域の会合や認知症カフェに使いたいとの声も寄せられています。

 センター事業団では食品製造事業の事例は少なく、収益をいかにに上げるかプレッシャーもありますが、「よりみん」が地域になくてはならない場所として定着するよう頑張ります。