WC連合会 小農・森林PJ 「広がる竹の可能性探求会議」 炭やメンマなどへの加工学ぶ

総合企画開発本部事務局長 伊藤 剛

 ワーカーズコープ連合会小農・森林ワーカーズプロジェクトは、「広がる竹の可能性探求会議」を1月9日山口県で開き、21人が参加しました。全国で森や畑に広がる竹林が問題になっており、これに小農・森林ワーカーズでどう取り組めるか先進的事例を学ぼうと開催。エシカルバンブー株式会社が運営する竹Laboと株式会社樹(いつき)を訪問しました。(総合企画開発本部事務局長 伊藤 剛)

炭焼きを終えた参加者ら。前列右から3人目が深澤さん、その左隣が武石さん

オブジェに「まるでミュージアム」

 まず、宇部市にある廃校を活用した竹Laboを見学。

 ここは竹の基本が学べる施設で、かいこやトンネルなどのアーティスティックなオブジェから、唐箕や魚籠などの身近な民芸まで竹で作られた作品を取り揃えていました。

 エシカルバンブー㈱代表取締役の田澤恵津子さんは、伝統的製法で竹炭から洗濯せっけんを作っている他、竹繊維でのタオルという新しい商品を展開しています。とてもフワフワで、竹から作ったとは驚き。美祢(みね)刑務所社会復帰促進センターと連携し、竹はしや竹ちぐら(ゆりかご)の制作もしています。

 さらに、県を巻き込んで竹利活用プラットフォーム「山口バンブーミッション」の立ち上げも。

「竹パウダー、炭でコンポストセットを」

 続いて、山口市の㈱樹へ。

 ここでは、温室効果ガス削減推進市民ネットワーク代表の深澤義則さんの指導で、無煙炭化器での竹炭づくりワークショップを実施。大量の竹が1時間ちょっとで、200ℓの炭に焼き上がりました。

炭焼き。できた炭は畑に撒いたり

 参加者からは「こんなに早くできるのか」「意外と簡単」という驚きの声が。

 その後の会議では、深澤さんから地球温暖化対策で重要な炭の話や、広がる竹害と竹の使い道を聞き、㈱樹の武石智絵さんには幼竹からのメンマづくりを聞いて議論しました。

 武石さんはメンマを始めて2年。幼竹の収穫時期に人手の確保が大変なところ、労協ワーカーズコープ・センター事業団山口宇部事業所が手伝いに来てくれたこと、炭焼きイベントには労働者協同組合ワーカーズコープ山口のメンバーがかけつけてくれたことを紹介。

 販路については、メンマを近くの直売所で販売していたところから、現在生協のカタログに載せるまでの過程を話してくれました。

 参加者からは、塩の量など細かいメンマの製造方法や、値段の決め方など、取り組むための具体的な質問が多く出されました。

 また、武石さんからメンマの袋詰めを長門市にある加工所で行っているが、車で往復3時間かかり負担であるという話が出ると、山口宇部事業所長の安部龍義さんが「近くに加工所を共同で作れないか」という提案もありました。同PJ責任役員のセンター事業団九州事業本部副本部長の岡元ルミ子さんは「竹パウダーと米糠、竹炭でコンポストセットをつくりたい」と意欲を見せました。

 ワーカーズコープ連合会は今年度純国産メンマプロジェクトに加入。メンマの加工法は確立され、OEMの活用もできる状況です。竹炭は土壌改良から畜産利用など用途は広く、竹パウダーは生ごみコンポスト利用など無駄なく使えます。

 小農・森林ワーカーズプロジェクトは、この会議をきっかけに竹林整備の実践と、脱炭素社会につながる竹の可能性を探求していきます。

竹トンネル