福岡・WC直鞍 焼き鳥の串でケガ 「串回収ボックスを」の提案に 「分別して捨てる人などいない」  こっそりボックスを置いたら……

直鞍事業所所長 友岡有希

 福岡県鞍手郡の企業組合ワーカーズコープ直鞍は、直方市の明治屋産業直方がんだびっくり市で夜間警備・カート整理・店内清掃の仕事をしています。人気商品焼き鳥の串で、ゴミ回収をする組合員がケガをすることが続いていました。そこで、食堂のゴミ箱のそばに串を回収するボックスを置かせてほしいとお願いしたところ……。(直鞍事業所所長 友岡有希)

我慢する姿にモヤモヤ

 オーナーは「そんなの置いても効果ないだろう」「ケガをしないように厚手の手袋使って」という反応でした。現場の組合員も「わざわざ分別して捨てる人なんていない」。ケガをしても「いつものことやけん、大丈夫」と。

 我慢する組合員の姿にずっとモヤモヤしていました。どうしても回収ボックスを置きたい、見過ごすことはできないと仲間に何度も相談。

 現場リーダーからの提案で、7月末にこっそり4つ置いてみると、全てではありませんが、回収ボックスがいっぱいになるくらい串が入るようになり、ケガも少なくなりました。

串回収ボックス。ラベルは組合員が作成

「いいアイデアだね」

 思った以上に効果があったので、10月の契約交渉の際に写真を見せてオーナーに改めて設置許可をお願いしたところ、驚かれた様子で正式に設置を認めていただきました。

 びっくり市に入っているお店からも「いいアイデアだね」との言葉が。

 現場の組合員からは「まだケガをすることもあるが、回収できるようになって助かっている」「ボックスをあと2、3個増やしたい」との声が出ています。

 自分たちが困っていることを、ちょっとの工夫で改善できたのは成功体験になりました。今では、困ったことがあったら「オーナーに相談してみようか」と話が出るようになっています。