山形県第1号 労働者協同組合「にわとコ」 空き家の利活用、サービス提供

労協ワーカーズコープ・センター事業団南東北事業本部事務局長 小椋真一

 山形市村木沢地区で、深刻化する空き家問題の解決を通じて持続可能な地域づくりを目指す、労働者協同組合「にわとコ」の創立総会が2月16日に開かれました。山形県での労協法人第1号です。(労協ワーカーズコープ・センター事業団南東北事業本部事務局長 小椋真一)

 法人名の「にわとコ」は、山野に自生する落葉低木「接骨木」(ニワトコ)から命名。地域の人と困りごとをつなげるという意味と、「コ」をカタカナにしたのは、文字にもさまざまな読み方があるように、多様な人たちのつながりを生み出したいという思いを込めたそうです。

市議も創立メンバーに

 創立メンバーの一人で、山形市議の荒井拓也さんは、労働者協同組合法の施行を知り、地域づくりにこの仕組みを活用できないかと、昨年8月に開かれた東京都主催の協同労働セミナーに参加。

 その後、南東北事業本部と懇談を重ねながら、村木沢地区で不動産業を営む山本摩衣子さんや市議仲間らに労協法人で事業を立ち上げることを提案します。「労協法人なら、空き家の利活用という自分たちの得意を活かして、地域課題の解決に非営利性を持って取り組める」と意見がまとまり、準備期間わずか2カ月で創立に至りました。

 にわとコの事業は、空き家情報の収集と、持ち主へのすまいと暮らしに関する相談支援・サービス(管理・活用)の提供など。初年度相談300件、売上高140万円を見込んでいます。理事3人、監事1人の構成で、それぞれ本業を持ちながら事業に従事します。

 代表理事に選出された山本さんは、「地域のために何かしたいという人たちのモデルになれば」。

 理事として関わる荒井市議も「利益追求やボランティアでもなく、地域のつながりと多様な働き方を実現しながら、地域課題の解決に向かおうと考えた時に、労協が最もパフォーマンスが上がると感じた。まずは走り出して、多様な人たちの支えを得ながら活動を広げていきたい」と抱負を語りました。

 東北では、労協法人の設立がまだ2団体ですが、こうした事業モデルを発信し、思いのある人たちに仕事おこしを呼びかけながら、持続可能な地域づくりにつなげていきます。

総会終了後、新聞記者に囲まれて記念撮影。左から井上監事(本業は学校司書)、荒井理事(山形市議)、山本代表理事(不動産業)、長澤理事(山形市議)