東京・府中 地域活性化描き「なぎの木」開所 あおばケアが小規模多機能も
労協ワーカーズコープ・センター事業団あおばケアサービス(東京都府中市)は、小規模多機能型居宅介護事業所「なぎの木」を、3月1日に開所しました。社会福祉法人が撤退した建物の2階でデイサービスを継続、1階で6人が泊まることができる小規模多機能型居宅介護事業(小多機)を新規で立ち上げました。前の法人で働いていた人を含む7人がスタッフとして働くことが決まっています。(本紙 福本)


小規模多機能にはベッドが6床
潜在ニーズ高く魅力
あおばケアサービスは、2001年に訪問介護員養成講座の修了生が立ち上げた事業所です。訪問介護から始め、その後、小規模デイサービスを開所。長く赤字が続きましたが、最近は事業高が伸び、増収傾向に。しかし、定員9人では長期的に見て経営の維持も厳しいと判断。介護事業が行われていた空き物件情報を入手して移転を検討、現在の建物に昨年11月に引っ越しました。
1階で行う小多機は新規事業ですが、以前から新規事業への挑戦を組合員と話し合ってきた中、挑戦することを決定。必要になる管理者・計画作成担当者研修を塩川洋所長とスタッフで受講しました。
塩川所長は、「なぎの木」の開所理由を、「介護保険制度の改悪が進み、小さい事業所は規模を大きくするか、事業を複合化しないと生き残っていけない。市内に小多機は4つしかなく、高齢者が多い車返(くるまがえし)団地のすぐ横で潜在ニーズも高いため、今後の事業の広がりを展望することができる。居抜きの物件だから、新たに購入しなければならない備品なども最小限で済んだ」と話しています。 「なぎの木」のネーミングについては、「縁起のいい植物の名前がいいかなと思って探した。良縁を結ぶご神木と言われる凪(なぎ)の木を知り、決めた」。
団地の活性化構想も
現在、デイの定員は18人ですが、30人を受け入れられる広さで、制度上29人が上限の小多機も、まずは15人定員で市に申請。徐々に利用者を増やしながら、定員を増やしていく予定です。小多機の運営が安定したら、市のまちづくりの動きがどうなるかにもよりますが、サテライトでのよりコンパクトな小多機の運営も視野に入れています。
さらに、すぐ近くにあるコープみらいなど、他のさまざまな団体と連携した車返団地一帯の活性化構想も描いています。
◉小規模多機能型居宅介護
介護保険法の「地域密着型」サービス。通いを中心に、訪問や泊まりを組み合わせることができ、利用者にとっては、訪問やデイと比べて制限が少なく、人気が高い。要支援1〜要介護5に該当し、サービス提供事業所と同じ自治体に住む人が利用できる。