防災講座、避難訓練

ぬくもり 小泉 望 大野城事業所 小谷加代 伊中志織

習志野ぬくもり

防災頭巾かぶり駐車場まで15分ほどで 

デイ利用者の命守る、大切なのは準備

 千葉県習志野市の労協ワーカーズコープ・センター事業団習志野地域福祉事業所ぬくもりでは、東日本大震災から13年となる3月11日に避難訓練を行いました。訓練は毎年9月1日に行っていますが、防災頭巾を被り建物の外に出て終わりでした。避難グッズを持ち避難先まで歩いたのは初めてです。(ぬくもり 小泉 望)

 訓練参加者は、運営するデイサービス利用者さんや調理スタッフ、事務スタッフなど14人。

 この日の利用者さんは避難訓練を理解して頂ける方が多く、防災頭巾も拒否せず、スムーズに被ることができました。机の下にもぐって頂くことも。

訓練を理解して頂ける方が多くスムーズに

 歩行が可能な方は足元に注意し、安全な待機場所(デイサービスの建物裏の駐車場)へ避難して頂きましたが、15分ほどで行くことができました。

歩行が可能な方は足元に注意して

 持ったのはブルーシート、水、紙コップ、救急バッグ、ひざ掛けなど。避難先ではブルーシートを広げ、水分補給などもできるようにしました。

 今回はスタッフが多かったのですが、他部署のスタッフが不在の時や、利用者さんが多い曜日に地震が起きたらもっと混乱するだろう、という感想がありました。

 訓練後は反省会を行い、ヘルメットを買い足し、突っ張り棒、非常用トイレなども用意することにしました。

 学生時代の避難訓練は自分で自分の命を守る練習でしたが、デイサービスでは、利用者さんの命も守るにはどうしたら良いか?が問われます。どのようなことが起きるかを想定し、事前に準備することが大切だと実感しました。

 東日本大震災当時、私のお腹にいた長男は先日小学校を卒業し、時の流れのはやさを感じます。大きな地震が起こらないことを切に願いつつ、定期的な訓練をしていきます。  反省会で出された意見を「訓練の気付き」にまとめ、配布しています。

訓練の気付き

〈行動・流れについて〉
◎避難前に点呼を取ってから避難し、到着地で再度点呼を取ることが望ましいと思う。
◎常勤の人員では避難の際は人出不足となる。
◎リーダーを決め、チェック表をもとに最終チェックを代表者が行う。
◎各持ち場だけでなく、事業所全体で訓練ができるようにするべきだと思う。
◎実際の時には、どのように動くのか戸惑うことが想定されるので、訓練が重要。

〈持ち物などについて〉
◎リュック型の持ち出し袋の方が両手が空くので良いと思う。
◎スタッフは、ヘルメットの方が良いと思う。
◎避難場所へ集合した際、ブルーシートではなく折り畳み椅子があると良いと思う。
・非常食・水・毛布・ヘルメット

厨房 利用者へ状況説明→ケアマネ・民生委員への連絡

配達 すぐに戻る→近くの避難所へ

大野城ほっとのたね

ママ防災士 渡邉恵里香さん講師に

さらし使いだっこやおんぶも

 福岡県の労協ワーカーズコープ・センター事業団大野城事業所「みんなのおうち ほっとのたね」は、3月13日に社会連帯活動「おやこ防災講座」を「北のおうち」で開催。子育て中のお母さん6人が参加しました。(大野城事業所 伊中志織)

備えと実際の差

 講師はママ防災士の 渡邉恵里香さん。

 東日本大震災時は、茨城の自宅が震度6弱の揺れに襲われ、夫と生後11カ月の長男と3人で避難。避難所は天井が崩れて使えず、3日間車中泊。子どもは卵アレルギーがあり、粉ミルクは備えていたものの、お湯がなく、水で溶いても飲まない。「この子の命を奪ってしまうかもという後悔と罪悪感があった」そうです。

 鹿児島市に引っ越し、桜島の降灰や大雨、台風災害を目の当たりにし、18年に防災士の資格を取得。3人の子を持つ親として、ママ目線の防災講座を開いています。

 その講座に参加した組合員の発案で、ほっとのたねを利用されている家庭や地域の方と一緒に、「もしも」のときに大切な家族の命を守る行動と備えを学び合おうと企画しました。

親子で楽しく

 当日は、小さなお子さんと一緒に来られたお母さんも安心して講座に参加できるよう、託児スペースも設けました。

 渡邉さんからは「東日本大震災を経験して学んだこと/命を守る4原則/備えを考える手順 自分の家族にあった備えとは?/非常持ち出し袋を作るときの優先順位/普段のバックを防災バックに だっこおんぶにも役立つ重い荷物を持つときのコツ」などのお話があり、実際にさらしを使ってだっこやおんぶの体験を親子でしながら楽しく学びました。


だっこを実演する渡邉さん、親子での体験も

日頃から心の備え

もしもの時にパニックになってしまわないよう日頃からの「心の備え」が大事

 もしもの時にパニックになってしまわないよう、日頃からの「心の備え」が大事だと渡邉さんは話します。

 被災したときに落ち着いて行動できる心、日頃の生活で使うものを多めに備えたり、非常時に使えるものを日常で使うなど、日常と非日常の境を無くすフェーズフリーの大切さを実体験をもとに教えていただきました。

 次のような感想が寄せられました。

・子どもに、生活の中で防災の知識を意識させる声掛けが大切だと思った。

・自分の避難タイプが分かり、自分に合った用意ができそう。

・防災を特別なことと捉えず、日常の中で少し工夫をして、災害が起きても慌てず、冷静に行動できるように備えておきたい。

・家の中の安全についても考え、備蓄品なども揃えて、防災意識を高めていきたい。

・まずは自分が落ち着く心をもっておかないといけないと思った。

ランチで交流も

 講座後、参加者や講師、スタッフで交流が深められるようランチも提供。日頃の子育ての悩みや災害・防災のこと、ほっとのたねの活動などについて話をしながらゆっくりと過ごすことができました。

 ほっとのたねは、子どもからお年寄りまで誰もが安心して集える居場所。防災を日常に取り込み、災害時にも地域に貢献できるよう備えていきたいと思います。

高知 弥右衛門ふれあいセンターで救命講習

人形を使って胸骨圧迫処置なども

 高知市の弥右衛門ふれあいセンター(ワーカーズコープが指定管理者)で3月15日、救命講習を行いました。

 高知市消防所の2人の救急隊員が講師を務め、人形を使っての胸骨圧迫処置の仕方やAEDの使い方などを指導してくれました。

 やえもん事業所の全職員(6人)が参加。高知事業所からは送迎の仕事をしている2人の組合員が「利用者さんに何か起こったとき、困らないように」と参加。エリアマネージャーの私も参加しました。(小谷加代)