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映画紹介 システム・クラッシャー 施設、里親、ケアホームを転々とする少女
センター事業団仙台けやきの杜地域福祉事業所所長 瀬戸理音
「システム・クラッシャー」という初めて出会う言葉。あまりに乱暴で、行く先々で問題を起こし、施設を転々とする制御不能で攻撃的な子どものことを指す隠語らしい。
映画は、体中に貼られた検査パッド、傷とあざの主人公ベニーの姿から始まり、冒頭から胸が張り裂けそうになる。
施設、里親、ケアホームを転々とするが、ベニーを包摂するシステム、ケアする大人たちは次々と疲弊し脱落。次の受け入れ先を探すも拒否され続け、どこからも受け入れられない。
おそらく、もともともっている特性+トラウマ+愛着形成不全で形成されているベニー。
離れて暮らす家族は、母、妹弟、義父。義父から幼少期におむつで顔を押さえつけられたことが彼女のトラウマ。手が付けられないほど凶暴化するときは、ベニーの「顔に触ってしまったとき」。母しか顔を触ることができない。
家族との面会の日、寒空の下、外でママをずっと待つベニー。付添人のミヒャに再度電話をしてと頼むと、ママは妹の看病で来れない、と。
電話口での自作の歌の歌詞が泣ける。
「ママへの愛は月までの距離くらい、チョコよりもフライドポテトよりもあなたが好き」
非...
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