「たゆたや」障害のある人の働く場オープン 札幌市役所で元気カフェ センター事業団石狩地域福祉事業所が運営

本紙 本田真智子

協働事業活用、「和氣藍々」に続き2カ所目

 障害のある人が働く元気カフェ「たゆたや」(労協ワーカーズコープ・センター事業団石狩地域福祉事業所が運営)が札幌市役所本庁舎1階のロビーで5月1日にオープン。セレモニーに参加した秋元克広市長がお客様第1号としてコーヒーを購入し、満面の笑みを浮かべました。(本紙 本田真智子)

コーヒーを注文、お客様第1号は秋元市長

 「元気カフェ」は、札幌市が障害に対する市民の理解促進や民間企業等での障がい者雇用の促進につなげることなどを目的に、公共施設等に設置。障害のある人が働くことで社会参加と経済的自立を目指す札幌市独自の「障がい者協働事業運営費補助制度(協働事業)」を活用して民間事業者が運営しています。

 本庁舎の元気カフェは前事業者がコロナ禍などの影響で昨年撤退。公募で選定されたセンター事業団が5月1日にリニューアルオープンさせました。センター事業団での協働事業の活用は、石狩地福「篠路まちづくりテラス和氣藍々(わきあいあい)」に続いて2カ所目です。

 オープニングセレモニーでは、秋元市長が「障がいのある方もない方もみんなが共に暮らせる札幌を実現していきたい。多くの方が利用して盛り上げてほしい」とあいさつ。

 センター事業団平本哲男理事長が「障害のある仲間がアイデアを出し合い、支え合って元気に働いている姿を市民に見せられたら、多様性を認め合う社会づくりの役に立てると思う」と力を込め、石本依子北海道事業本部長は「たゆたう光の中で、ゆっくりとくつろいだひとときを」という思いで「たゆたや」と名づけたと紹介。現場責任者の村島雅美さんが「7人のスタッフでオープンする。みんなで考えながら季節に合わせてメニューを追加したりと、お店づくりをしていきたい」とあいさつし、メニューを紹介しました。

 「初めての共同作業」として秋元市長と、たゆたやの田中咲良沙さんと小松正治さんが和氣藍々のシフォンケーキをカット。

 協働事業で働く先輩として和氣藍々の佐野弘明さんが「ワーカーズコープに入り2年9カ月。和気藍々のいいところは自分たちで働く環境をつくれるところ。困りごとは小さいうちに伝え合うことを大切にしている。苦労もあるけど、みんなで支え合ってつくり上げている。皆さんも、どんな時も“笑顔でOK”で頑張って」とエール。婚姻届を出してきたことも話すと、祝福の拍手が起こりました。

拍手を受けた佐野さん

 市保健福祉局障がい保健福祉部障がい福祉課就労・相談支援担当係の斉藤正太さんは「プロポーザルでは、お客さんとの会話を増やす取り組みや、障がい者同士がミーティングをして働き方を決めていくと聞いた。和氣藍々も困りごとをみんなで話し合ってすぐに解決するいい取り組みをしていると思った。経営にしっかり参加して考えていくのは主体性があり、先駆的。そのあたりを期待して選定した」と話しています。