映画「医師 中村哲の仕事・働くということ」上映後の対談で 小山市浅野市長語る 「本当に大事なことは市民と行政が共に考え抜いて見えてくるもの」

本紙 福本

 栃木県小山(おやま)市の浅野正富市長は、映画「医師 中村哲の仕事・働くということ」上映後の「対談」に午前、午後と2回登壇。労働者協同組合への期待とともに、「本当に大事なことは、市民と行政が共に考えに考え抜いて見えてくるものだ」と語りました。(本紙 福本)

浅野市長

午前、午後と2回登壇

 上映会は4月20日、労協ワーカーズコープ・センター事業団北関東事業本部が主催し、小山市立文化センターで開催。午前・午後の2回で242人が来場しました。

 午前は、相良孝雄北関東事業本部長がファシリテーターを務め、この映画の谷津賢二監督と浅野市長が対談。 浅野市長は、「常に戦時下という厳しい状況にあった現地の人たちは、『用水路なんかできっこない』と思っただろうし、“作る”発想もなかったはず。まして医師の中村さんにできるはずがないと思っていただろう。厳しい現実の渦中で生きる人は、目の前の苦労を乗り越えるのに必死で深く考える余裕はない。それでも用水路を完成できたのは、“水”という本質的に大事なものを見抜けた中村さんの客観的視点があったから。私たちにとって大事なのは、自分の中にある中村さんとつながれる部分を必死で考え、日々の仕事や暮らしぶりを見直すことではないか」と指摘。

 続けて、「小山市にとっての用水路、本質的に大事なことは?」との問いに、「『これです』と簡単に示せるものではなく、市民が客観的視点で考えることが大事。しかし、普段の生活でみなさんの耳に入ってくる情報は、本質的に大事なことではない方に目を奪うものばかり。本当に大事なことは、市民と行政が共に考えに考え抜いて見えてくるものだと思う」と話しました。

本質的に大事なことではない方に目を奪われがちだが、客観的視点で考え、市民と行政が共に考え抜いて見えてくるものが大事