兵庫・尼崎 はんしんワーカーズ 10周年式典〝明日から本気〟 仕事増やし・つくり、強固な経営基盤を

本紙 本田真智子

 兵庫県尼崎市の労働者協同組合はんしんワーカーズコープは、第10期通常総会と10周年記念レセプションを6月8日に尼崎市立中央北生涯学習プラザで開き、総会に23人、レセプションには43人が参加。新規事業のハウスクリーニング「クリーンナップ」、労協ワーカーズコープ・センター事業団と行っている「地域しごとサポートセンター但馬(たじま)」の特別報告がありました。(本紙 本田真智子)

 理事の富山由紀さんが開会あいさつ。

 来賓の尼崎市高齢介護課竹中智郁さんが「はんしんには地域包括ケアシステムを回す潤滑油的な役割を担ってもらっている。これからも一緒に取り組んでいきたい」とあいさつしました。ワーカーズコープ連合会事務局次長松垣芳伸さん、労協ワーカーズコープ・センター事業団関西事業本部長の高橋弘幸さんもあいさつ。

 尼崎市の松本眞市長、市重層的支援推進担当課の高橋健二課長などからもメッセージが届きました。

一番の課題は経営改善

 代表理事の馬場義竜さんが議案提案。「23年度は思いっきり赤字に。児童デイでは児童発達支援管理責任者の確保ができず600万円の減収。慢性的な人手不足と高齢化で徐々に縮小している介護など全部門で目標が達成できなかった」と振り返りました。

 一方で、就労準備支援では、利用者中心の「訪問支え合い活動」団体の立ち上げに向かい、生活支援サポーター養成講座に8人の利用者が参加。高齢者生きがい就労事業の参加者は前年の36人から60人に、仕事を受注する企業が10社から17社に増えています。生きがい就労を広げるために園田地区で開いたまちづくり、仕事おこし講座の受講者は「支え合いの会つなげばそのだっち」の立ち上げを進めています。

 また「いろんなところで話す機会が多く、思っている以上に労協に共感と期待が寄せられていると実感した」。

 24年度活動方針は「仕事をつくり、広げ、健全で強固な経営基盤を目指す。組合員の当事者意識と主体性を発揮する『組合員ファースト』で持続可能な組織への再チャレンジを」と提起。

 「一番の課題は経営改善。現場が経営の指標を守るだけでなく、事業の中で仕事を増やしてほしい。中長期的に考えればしんどい時だからこそ、新しい仕事をつくっていかなければいけない。また、現場の頑張りが賃金的にも環境的にも報われるような形にしていきたい。組合員ファーストに立ち『はたらくをもっと楽しく』を探求する1年にしていこう」と力を込めました。

 特別報告に続いて、議案採択が行われ、組合員27人(出席15人、委任状12人)の賛成多数で承認され、専務理事の湯ノ木大亮さんがまとめました。

「本気を見届けよう」

 10周年記念レセプション「おもってたんとちゃうけど10年目。明日から本気出します」では、10年の歩みを映像で紹介し、馬場さんが「最初の頃は、『大きなボランティア組織ですか?』『働くのに出資するなんて怪しいと思います』などと言われた。労協法ができて、少しは怪しさが減ってきたのかな。まだまだ小さい組織。皆さんに助けてもらわないとやっていけないので、これからも協力をお願いしたい」と開会あいさつ。

 ワーカーズコープ連合会事務局次長中野理さんが来賓あいさつし、三和本通(さんわほんどおり)商店街振興組合副理事長、鶴留朋代さんが「はんしんの皆さんには10年助けもらってきた。本気を出すところをみんなで見届けよう」と乾杯の発声。

 組合員表彰では、笑顔やクールなどの部門を設けて選出。MVPでは、児童デイから飯田悠午さん、介護から永岡みよさん、就労準備から山口美保子さん、本部から湯ノ木さんが選ばれました。

総会後には、10周年記念レセプション。乾杯の発声では三和本通商店街振興組合の副理事長、鶴留さんが「本気を出すところを見届けよう」