ワーカーズコープちば総会 5期連続黒字で安定した経営に 就労創出積立金活用し「インターン制度」も

本紙 本田真智子

 千葉県で多様な活動を広げる特定労働者協同組合ワーカーズコープちば(WCちば)は、第40回定期総会を6月16日に千葉市のホテルメイプルイン幕張で開き、組合員44人と来賓など15人が参加。8月から始める千葉県委託の「児童安全確認民間協力員事業」、千葉市委託の「障がい者自立訓練事業」の紹介も。総会終了後はコロナで中断していた交流会も久々に行いました。(本紙 本田真智子)

組合員と来賓など59人が参加

 理事長の菊地謙さんが「1987年に船橋地域中高年雇用福祉事業団として設立されて以来通算40回目の定期総会。昨年4月から、より非営利性を認定された特定労働者協同組合として運営を行ってきた。総会だけでなく日々の仕事を通じて、労協としてどのように地域づくりなどに取り組んでいくか一緒に考えていきたい」とあいさつ。

総会当日は56回目の誕生日。クラッカーと花で祝われた菊地理事長(右)


 千葉県生活協同組合連合会専務理事尼崎英之さんのほか、ワーカーズ・コレクティブ結労働者協同組合、労働者協同組合きょうどう「きょうどう歯科船橋」、中央労働金庫船橋支店、生活協同組合パルシステム千葉などが来賓として参加。ワーカーズコープ連合会理事長古村伸宏さんが「87年の設立総会に参加している。WCちばの仲間は、地域の中でなぜ労協が必要とされているのかを最も体現している立場。地域や社会をどのように変えていけるかも議論する総会に」と連帯あいさつしました。

値上げ交渉にも

 専務理事の管剛文さんが23年度について、「5期連続の黒字で、剰余も増えて安定した運営ができた。特定労協として放課後等デイサービス松戸みらい、フードバンクちばと制服バンクが税制上公益事業扱いに」と概括。公益活動(社会連帯活動)にも力を入れ、フードバンクちばの11周年イベントや、県フードバンク団体連絡会の運営、能登半島地震被災者支援なども紹介し、「働き続けられる組織として、福利厚生の充実と、そのための経営基盤の強化として、オーナーへの値上げ交渉などにしっかり取り組もう」と呼びかけました。

 事業報告では、フードバンクちばが休眠預金活用での県内3カ所の拠点づくりと、オリジナルアプリを開発して業務の負担軽減などに取り組んでいることを、船橋市一時生活支援シェルター事業では市委託と自前事業で男女別のシェルターを設け、生活困窮者やDV被害の女性などを支援していることを。生活困窮者相談窓口、中核地域生活支援センター、訪問介護などWCちばの事業所・現場が連携して、相談や清掃、食料などの支援に取り組んでいる様子も紹介されました。

職業訓練で仲間に

 第2号議案、24年度の方針と予算などを菊地さんが提案。

 ①労協として地域に発信し、事業や社会活動に取り組む、②全員で経営を考え、持続できる職場を、③やりがいがある職場づくり、④新しい仕事・働く場を増やす、の4つの重点方針と、財政基盤強化を強調。「これまでも受講生が仲間になっているので、引き続き職業訓練講座で働き方や仕事を伝えて仲間を増やそう。既存の事業を発展させる、また、社会活動に取り組むことで地域とのつながりが広がり、課題も見えてくる。それが新しい仕事の芽になる」とも。

 さらに、就労創出積立金の一部を活用して、生活困窮者支援相談事業で見えてきた、なかなか就労に結びつかない人などを対象にした「インターンシップワーカーズ制度」構想も披露しました。

 議案は全て賛成多数(組合員総数198人、参加者数44人、書面による参加131人、委任状による参加12人)で採択されました。

 10年勤続表彰は5人。出席した事務局長の渡邉美保さん、高根台事務所の岩下芙由子さんが代表して表彰されました。