山形で第1号の労協 空き家の利・活用など 「にわとコ」が開催 「みんな違うから、それぞれができること」 労働者協同組合 知ってもらおうとイベント
今年2月に山形市で立ち上がった、労働者協同組合にわとコは、「みんな違うから、それぞれができること」をキャッチコピーに労働者協同組合の周知イベントを8月4日、市内・悠創館で開催。約20人の参加がありました。終了後には、県内での協同労働推進ネットワーク設立に向けた懇談も行いました。(ワーカーズコープ連合会専務理事 田嶋康利)
地域課題の解決に継続開催
にわとコは空き家の利・活用を通じて、地域の課題解決や就労の機会をつくろうと、不動産賃貸業を営む山本摩衣子代表理事ら3人が発起人となって立ち上げた労働者協同組合。山形県では第1号。「労働者協同組合という働き方を広めていく」ことも目的に掲げており、このイベントは、「ポテンシャルは誰にでもあり、チームになることで実現できる。お互いを尊重し、それぞれができることをできる範囲で働く(人のために動く)ことで解決できる仕組みをつくろう」という願いを込めて開いたものです。
住まいをつなぐ、人をつなぐ
第一部は「地域づくりを仕事にする新しい働き方」をテーマに、山本代表理事と田嶋が講演。

「社会福祉協議会や地域包括支援センターとも連携しながら空き家管理に関する相談会を開き、依頼があった物件の片づけや管理などに取り組んでいる。それぞれの組合員は本業とは別に副業としてにわとコで活動しているが、当事者意識を持って、お互いの得意を活かし合い活動を進めている。名称は、植物のニワトコ(接骨木、※骨を接ぐ生薬の原料になる)にちなんだもの。『住まいをつなぐ』『人をつなぐ』ことで、持続可能な地域づくりをめざしていきたい」と話しました。
田嶋も、労協法の施行に至るまでのワーカーズコープの歴史と法律のポイント、厚生労働省の推進施策について説明。山本さんからの「制度事業や、自治体などの委託事業以外の領域で、他の労働者協同組合はどのように事業を成り立たせているのか?」との質問に、かりまた共働組合(沖縄)や労協うえだ(長野)、創造集団440Hz(東京)、キクフト(神奈川)などの多様な事例を紹介しました。
ワークショップ「あなたなら何すっだい?」
第二部は、「山形の地域課題を発掘!『あなたなら何すっだい?』」と題してワークショップ。参加者同士で身近な地域課題や「あったらいいな」をざっくばらんに話し合いました。
各グループからの報告では「地域の課題を探るというより、見過ごされている地域の豊かさに気づくことが大切なのではないか」「コロナで希薄になった人のつながりを取り戻したい」の声や、「子どもと高齢者の交流できる居場所をつくりたい」「学童保育は小学3年生までだが、4年生以降の居場所が必要」「市内を移動する交通の情報が不便。わかりやすい発信が必要」などの課題が挙がりました。
にわとコの理事で山形市議の荒井拓也さんが、「継続的に開催していくので、ぜひ参加を」とまとめました。
