鹿児島・大崎町 センター事業団 伊藤剛さんが体験談 日向灘地震に遭遇 竹林整備で炭焼き中、1分近くの揺れ 役場周辺では家や塀崩れる

労協センター事業団 伊藤剛

 8月8日16時43分頃、日向灘でマグニチュード7・1の地震があり、宮崎県日南市で震度6、鹿児島県大崎町では震度5強を記録しました。町から地域おこし協力隊の業務委託を受けて今年4月から現地に行っている労協センター事業団伊藤剛さんの体験談です。

伊藤さん

集落総出で炭焼き、結束強まる

 私は大崎町宮園地域で竹林整備のための炭焼きをしています。炭焼きは宮園集落総出の作業で、この日は12人が参加していました。

 16時から炭焼き。竹に火をつけて順調に焼いていたところ、地震のアラーム。次いで津波注意報のアラームも鳴り響き、大きな揺れが。一同騒然としました。家が大きく揺さぶられているのがわかりました。

地震を報じるテレビ

 揺れは1分近く。ようやく収まり、声をかけあってそれぞれ家族の安否の確認などをして、この日の作業は早めに終わりました。

 「地震の時は竹林へ逃げろ」と昔から言われているように、そこに集まっていたメンバーには何も被害はなく、それぞれの家にも特に被害はありませんでした。

 ただ、大崎町役場周辺では家や塀が崩れ、道路も隆起し、多くの方々が片づけに追われていました。スーパーマーケットなどは商品が散乱したようです。

 役場付近は田んぼの跡らしく、地盤も緩いと思われます。川も近いので津波の逆流も心配されます。

 ところで、宮園集落では2年前から竹林整備をし、炭焼きをしています。週1回は集まって作業。多い時は20人くらいが集まり、お茶を飲んでおしゃべりして帰るので、コミュニケーションが取れるようになっています。

宮園地域で竹林整備のための炭焼き

 それまでは、集落の人同士も、人となりをそれほど知ってはいなかったようですが、この作業がきっかけで連帯感が強くなっています。災害時に試されるのはコミュニティの結束。今後大きな災害が来ても、これくらいのコミュニティの力があれば、片づけや食事作りなど、誘い合って段取り良くやったり、孤立も防げる。そんな地域の協力体制がとれるのではないかとも思いました。