広島・呉 就B事業所WITH センター・呉地域福祉○△□(まるさんかくしかく)が開所 健康体操教室で出会った10人が立ち上げ来年20周年 人と触れ合い集うことで元気になる場所つくりたい
広島県呉市で高齢者、障害者介護などを行う、労協ワーカーズコープ・センター事業団呉地域福祉事業所「くらしのサポート〇△□」(まるさんかくしかく)は、就労継続支援B型事業所「WITH」(ウィズ)を開所。8月24日には地域の人たちを招いて開所式を行い、新たな門出を祝いました。(WITHサービス管理責任者 谷 亜記)

訪問、通所、地域食堂と広げ
くらしのサポート〇△□は、健康体操教室で出会った10人が、「高齢になっても障害があっても、住み慣れた地域で人とつながりを持って心豊かに暮らしていきたい」と2005年7月に立ち上げた事業所。来年20周年を迎えます。
訪問介護から始まり、5年後にはデイサービスと介護保険外の助け合いネットワーク「てとてとて」を開始。
さらに14年には、安心・安全な食事を提供しながら、もっと地域とつながろうと、日本社会連帯機構の助成を受けて、地域食堂「キッチン〇△□」を事務所の隣の建物で立ち上げました(コロナの影響もあって、しばらく活動休止。9月2日から再開)。
いったん中止になったけれど


実は以前、就B事業の立ち上げを検討したことがありますが、この時は日々の業務に追われてしまい、構想はいったん中止に。
しかしここ数年、訪問の現場では、他事業所の閉鎖などにより障害のある人の居宅介護(ホームヘルプ)の件数が増えましたが、訪問でのケアの限界を痛感するようになりました。
組合員で話し合いを続ける中で、「障害のある人に、もっと包括的なサポートができないものか、人と触れ合い、集うことで元気になる場所をつくりたい」という思いが強くなり、いったん止まっていた就B事業の構想が再起動。
訪問介護の事務所として使っていた建物を改修して立ち上げることにしました。昨年の夏頃のことです。
利用者の可能性引き出す活動を

現在、予定している利用者は5人。9月から営業を再開するキッチン○△□での接客や弁当・総菜の販売、600坪(体育館4つ分)ほどの組合員の家の畑を使っての農作業や作物の加工販売を始め、他にも不動産業者の委託を受けての清掃業務や駐車場の整備などを考えています。
8月20、21日の内覧会には30人ほどが訪れ、保護者からは「息子を通わせたい」「私もここで働きたい」という声も。新しい仲間が増えそうな予感がしています。
○△□の西田俊江所長は、「地域の方々と一緒に活動することが当たり前のようになってきている。以前、キッチン○△□では、子育て中の母親から高齢者、障害のある人まで共に働いていたが、この経験もWITHの立ち上げにつながっている。若い世代の人たちが、楽しく活動しながら多様な実践をつくってほしい」と話しています。
WITHのコンセプトは、「あなたと共に活動し、育ち合い、豊かなつながりをつくろう」。
地域の人たちや家族と共に、利用者の思いを実現し、その可能性を引き出していけるような活動を創っていきます。
くらしのサポート〇△□の主な歴史
・2005年 開所(訪問介護、障害者自立支援事業)
・2010年 デイサービス○△□、助け合いネットワーク「てとてとて」(介護保険外の生活支援ネットワーク)立ち上げ
・2014年 地域食堂「キッチン○△□」開店
・2019年 子ども食堂開始(翌年コロナ禍で休止)
開所式
「地域に愛されている事業所実感」
開所式には、地域の方や○△□の利用者、民生委員、障害者福祉関係者をはじめ、センター事業団山陰山陽事業本部、近隣のワーカーズの仲間など40人が参加しました。
センター事業団から、山陰山陽事業本部の坂林哲雄本部長と高成田健副本部長、広島エリアマネージャーの西林正男さんがあいさつ。

地元西横路自治会の有田美智男会長は、「○△□は、さまざまな取り組みをされていて、いつも感心している。新しい事業にも期待している。いろいろな方にWITHを紹介していきたい。自治会もできることで応援していく」。
相談支援室SOMEDAYの相談支援専門員、丸山千尋さんは、「今日、ここに集まっている人たちの表情を見ると、○△□が地域に愛されている事業所だということがよくわかった。就B事業だけでなく、ゆくゆくは、生活介護やショートステイにも取り組んでほしい。利用者を紹介していきたいし、ここで開かれるイベントにも参加していく」と期待を込めました。
WITHのスタッフ紹介があり、スタッフからは、利用者が安心して過ごせる居場所にしていきたいという決意が口々に語られました。
カープの応援歌で大いに盛り上がり
終了後、キッチン○△□で作ったカレーライスと手作りのシフォンケーキやあんみつ、アイスクリームが振る舞われ、食後は組合員の友人によるフルート演奏会。
優しい音色に癒され、広島カープの応援歌「それ行けカープ」が流れると、みんなで歌い、大いに盛り上がりました。
○△□では、このような行事は久しぶり。地域の方々と和気あいあいと時間を過ごすことができた開所式になりました。

