東京 厚労省田中局長らが現場視察 まず「こみっと」「440Hz」に
厚生労働省雇用環境・均等局の田中佐智子局長をはじめ、8月に労働者協同組合を担当する部署に着任した厚労省の職員4人が、9月3日、労協ワーカーズコープ・センター事業団の就労継続支援B型事業所「こみっとプレイス」(東京都豊島区)と、労協創造集団440Hz(新宿区)などを視察しました。労協の現場を知ろうと行われたものです。(本紙 炭谷)
「利用者も事業所を運営する仲間」
視察には、厚労省雇用環境・均等局から田中局長をはじめ、総務課山田敏充課長、勤労者生活課労働者協同組合業務室米岡良晃室長、同池田純指導係長が参加。

「こみっとプレイス」では、神戸川歩所長(センター東京中央事業本部事務局長)と、管理者の島野公伸さんらが対応。
島野さんは、「こみっと」の事業内容を紹介し、運営の特徴について「ここでは利用者も事業所を一緒に運営する仲間なので、『メンバーさん』と呼んでいる」と説明。

神戸川所長も、「利用開始の際には、『こみっとを一緒に運営する仲間になってほしい』と呼びかけて同意をもらっている。運営会議にも参加してもらい、メンバーさんの声を運営に取り入れている」と補足しました。
田中局長からの「運営に関わることを嫌がる人は?」の問いに、神戸川さんは「むしろ、自分たちで活動内容を決めることができたり、運営に関われたりすることに魅力を感じてくれる人が多い。メンバーさんには、ここで得た経験を、次のステップにつなげてほしい」と力を込めました。
「意見をもらいながらよりよい制度に」
一行は新宿区のセンター事業団東京中央事業本部(東京DEW)に移動。
事業本部の尾添良師(よしのり)本部長、創造集団440Hzの石本恵美代表理事、TDU・雫穿(てきせん)大学の朝倉景樹代表がそれぞれの活動や現況を説明し、ワーカーズコープ連合会中野理事務局長が全国のセンター事業団の状況について補足しました。

石本さんは、「14年前、雫穿大学の卒業生らが中心になって、自分たちに合った働き方をしようと立ち上げた。事業はデザインや映像制作など。株式会社でスタートしたが、その後、ワーカーズコープと出会い、昨年6月に労働者協同組合に。すべての人にとって生きやすい社会にしていきたい」と、抱負を語りました。
人材確保や、利用者との協同などについて質疑があり、田中局長は「労協が爆発的に広がることは難しいかもしれないが、着実な活動を通じて地域に根付かせていきたい。新しい制度なので試行錯誤している部分もあるが、皆さんから意見をいただきながら、よりよい制度にしていきたい」。
米岡室長も、「皆さんの中で大切にしている部分の一端を教えてもらった。さまざまな現場を訪ねながら労協の魅力を理解し、厚労省としてできることを考えていきたい」と述べました。
米岡室長ら労協業務室の職員は、引き続き、センター事業団、ワーカーズコープちばの現場を視察する予定。