第39回共同連全国大会 大阪で まともな社会のために「社会的協同組合」を 

ワーカーズコープ連合会専務理事 田嶋康利

 第39回共同連全国大会㏌大阪(主催NPO法人共同連 実行委員会)が、「切らへん分けへん共に働くってええやん! ~一人一人の『暮らし』と『働く』が金儲けのネタになっている! どないしょう⁉」をテーマに9月14、15日にエルおおさか(大阪市)で開かれ、会場とオンライン合わせて175人が参加しました。共同連は障害者と健常者が共同で働く共同作業所の全国連絡会で、ワーカーズコープ連合会準会員。大会ではワーカーズの仲間も登壇しました。全体会では、わっぱの会が労働者協同組合を設立し、“わっぱ社会的協同組合”を名乗っていくとの発言もありました。(ワーカーズコープ連合会専務理事 田嶋康利)

実行委員長の井上さんが集会宣言

雇用代行で障害者が金儲けの対象に

ハプニングだらけの中、共に生き、働くを

 初日は、共同連代表の斎藤縣三さんが「障害者雇用代行ビジネスが広がり、障害者がお金儲けの対象になっている。この大会では、働くことに困難がある人たちが共に生きる、共に働く社会をつくる社会的協同組合を目指す共同連の姿勢をしっかり打ち出していく。今回も、労働者協同組合・ワーカーズコープ、ワーカーズ・コレクティブの皆さんに参加いただいているが、引き続き連携を図っていきたい」と開会あいさつ。

 ワーカーズコープ連合会の田嶋、ワーカーズ・コレクティブ ネットワーク ジャパン(WNJ)の和田安希代さん(東京ワーカーズ・コレクティブ協同組合理事長)が連帯のあいさつをしました。

 続いて、大会実行委員長の井上康さん(AZの会理事長)が集会宣言。

 「共に生きるって、共に働くって、私たちはハプニングだらけの中でやってきた。これからもぶれないでやっていきたいが、障害のある人もない人も対等に、共に働くということは、難しいはずはない。でも、そこにハードルがいっぱいある。そんな難しさをここに集まった一人ひとりの方が自分の胸に落とし込んで考えてほしい。この大会では、共同連以外の人たちにも集会の準備に参加いただいている。感謝したい」

わっぱの会は労働者協同組合をつくると

 共同通信社特別報道室・編集委員の市川亨さんによる記念講演「障害者雇用代行ビジネスの問題点~記者と親の立場から~」と、続くシンポジウム「『共に働く』からかけ離れている実態を知る」では、市川さん、藤田和恵さん(フリージャーナリスト)、久方毅さん(山陽新聞社)が登壇。

 障害者雇用代行ビジネスは、企業の障害者法定雇用率を満たすためのもので、代行業者が働きたい障害者を企業に紹介し、雇用させますが、働くのは代行業者が運営する農園などというものです。

 就労継続支援A型事業が障害者の法定雇用率を上げる代行ビジネスに利用されている実態と、障害者雇用に取り組む意味を考えることと、障害者の所得保障という観点の必要性などが話されました。

 「『共に働く』場を広げるために社会的協同組合を展望する」をテーマにディスカッションも行われ、共同連代表の斎藤さん、労協ワーカーズコープ・センター事業団関西事業本部長の高橋弘幸さん、豊能(とよの)障害者労働センター副代表の新居良さんが登壇。

 斎藤さんが「名古屋のわっぱの会として労働者協同組合をつくるが、NPO法人も社会福祉法人も持っており、それらを統合して“わっぱ社会的協同組合”を名乗っていく。社会的協同組合では、労働に従事していない人やボランティアの人も組合員になるが、社会的協同組合委員会を設立し検討を進めていく。私たちは、まともな社会をつくっていかなくてはならない。そのための社会的協同組合なんだ」と力を込めました。

 わっぱの会は、障害がある人もそうでない人もみんなが「共に働き、共に生活する場をつくり、共に生きる社会を実現しよう」と、斎藤さんらが1971年に立ち上げ、さまざまな事業・活動に取り組んでいます。

戦力として企業での雇用が大事

 2日目には5つの分科会が行われ、「仕事づくりとまちづくり」には、労協はんしんワーカーズコープ馬場義竜代表理事が登壇。

 「働く 『大丈夫か“障害”が商品化される労働ビジネス!』」では、「本来は戦力としての企業での雇用を考えることが大事」「就職加算をもらえるので質の悪い就A・B事業者は、利用者を雇用代行ビジネスに移行させるようにしている」などの発言がありました。