ナショナルセンターとして責務果たす連合会へ
10月で労働者協同組合法は施行から3年目に入りました。ワーカーズコープ連合会古村伸宏理事長の談話です。

労協法施行3年目に寄せて 古村理事長談話
労働者協同組合法の施行から3年目を迎えました。この法律によって設立された労協法人はこれまでに110団体に上り、さらに今年度から、厚生労働省による「労働者協同組合活用促進モデル事業 (3カ年)」が神奈川、長野、三重、福井、徳島の5県で始まりました。現在、それぞれの県で結成された協議会がこの事業に取り組んでおり、連合会もその伴走支援に尽力しています。
引き続き労働者協同組合を知らせ、労協法の活用を呼びかける取り組みを継続する必要があります。一方で、この間設立された労協法人の実績が確実に積み重ねられていくことが重要になります。
どのように事業を展開し、ディーセントワークとワークライフバランスを充実させていくのか。そして、地域に無数の働く場を生み出し、地域の課題解決や魅力の再発見に成果を上げ、持続可能で活力ある地域の実現に手応えを得るのか。可能性と希望に満ちた設立が、確かな未来を手繰り寄せる確信となるよう、地域社会での協同労働の実装が焦点となります。
私たちワーカーズコープ連合会の役割は一層重要になり、そのあり方も大きく変化させていく必要があります。労働者協同組合のナショナルセンターとしての連合会の真価が問われます。
労働者協同組合の設立から運営・経営を貫く中心テーマは、組合員の主体性、組合員間の協同性、そして地域社会における連帯性を育むことです。その中で、一人ひとりが心のありようや関係のあり方を編み直すことが、地域社会に豊かな無数のコミュニティを呼び起こすはずです。
そのためには、労働者協同組合の仕組みを最大限活用し、協同労働の真価を社会的に示し、世の中の「働く」営みを協同の原理に組み替えていく、息の長い努力を積み重ねる覚悟が必要です。
この世に完璧なものはありません。労働者協同組合もまた、失敗や挫折を繰り返してきました。それでもなお、一つひとつのチャレンジが、人々と地球にとって多様性に満ちた幸福のためにあるという信念を手放したくありません。この信念こそが、持続可能な社会の必須条件だと考えます。
私たちの挑戦はまだ始まったばかりです。大きく社会を捉えつつ、小さくても地道に実践を積み重ね、その繰り返しを支え合い、評価し合い、横の関係をいっそう充実させながら、本格的な労協法活用の道を多様に切り拓いていきたいと思います。
多くの人々と出会い、さまざまな違いを認め合い、仲間と呼びうる関係づくりを重視しながら。
多くのつながりを編み、緩やかでしなやかなそのつながりを社会の原動力とする連合会の役割を創造的に発揮しながら。