WC山口 田んぼづくり 16年目は1町5反 イノシシ被害、整備不良あったが豊作

下瀬正光

 16年目の「みんなでつくってみんなで食べる田んぼ」は1町5反に。労働者協同組合ワーカーズコープ山口(WC山口、山口県光市、周南市で土木、緑化、指定管理者、放課後等デイサービスなど)理事で、田んぼ担当の下瀬正光さんから今年の米作りの報告が届きました。

「意外に上手いね」

 9月下旬から稲刈りを始め、28日には放課後等デイサービス「すだっち」「すだっちEAST」の子どもたち、約30人が稲刈り体験。

 多くの子どもたちは何度も稲刈りをしているので、初参加の新人組合員が「意外に上手いね」と驚くほど。黙々と鎌を使って刈っていたので、1時間ほどで予定の面積を刈り終えました。

上手に稲を刈っていく子どもたち。毎年なので鎌の扱いもお手のものだ

 ただ、当日は気温が高かったので「暑くて疲れた」の声があちこちから聞かれました。

 10月13日に全て終了し、大きな粒の米が採れ、豊作です! うるち米(きぬむすめ)4320キロと、もち米(まんげつもち)240キロに。組合員1人1俵と、地主さんに60キロずつ、放デイの子どもたちにも2キロずつ渡しました。

 今年、初めて田んぼを貸してくれた地主さんは、「草刈もしなくて楽をさせてもらった上に、お米60キロももらえるなんて」と大喜びでした。

すだっちEASTの子どもたちと組合員ら。右のコンバインがたびたび故障した。

「いよいよ限界か」

 16年目を迎え、順調に見える田んぼづくりですが、トラブルはいくつもありました。

 まず、イノシシ被害は3カ所全部。去年のようにトラのフンを入手できなかったので、ネットを張りましたが、効果がなかったので、トタンでぐるりと囲みましたが、鼻でトタンを押し曲げて入ったようです。どうしてそこまでして、田んぼに入りたいのか、イノシシに直接聞いてみたいです。

田んぼを囲ったトタンをイノシシが鼻で押し開けて侵入

 電気柵を導入して以降、入らなくなりました。

 稲刈りでは、コンバインの整備不良でベルトの張りが悪く、刈った稲が中で詰まってしまい刈れなくなりました。また、冷却水不足でオーバーヒートが2回。真っ黒な煙が出て、「いよいよ限界か」と思いましたが、その後は順調でした。

 籾(もみ)を乾かす乾燥機のボイラーに火が着かなくなり、電気系統の部品を交換。部品代10万円は痛い出費です。

 田んぼの機材は、使わなくなったものを安く譲り受けるなど中古ばかり。整備を怠らないことという教訓を得ました。

 まぁ、それでも米は採れたので。

米不足に備蓄考える

 今回のような米不足があると、WC山口も組合員に配布して終わりではなく、仲間が困った時や子ども食堂などに出せるよう米の備蓄も考えていかなければと思いました。

 どのような形の備蓄にするか、みんなで話し合っていく予定です。

組合員より一言

・田んぼつくりでは、日頃やったことのない貴重な体験ができた。

・種もみから関わり、米づくりの大変さがよく分かった。

・イノシシやジャンボタニシ、自然災害などの沢山の被害があったにも関わらず、美味しいお米をいただいて、特に下瀬さんには大感謝です。

・田植え、稲刈り、餅つきと一年を通して、放デイの児童も参加させてもらえ、「他にない経験」と、保護者からも高評価です。

・種もみからの苗づくりは大変ですが、日頃会わない他の現場の組合員と話しながらでき、その後のバーベキューも楽しんでいます。

・毎年我が家と、近隣と東京に住む子どもたちの5軒で幸せ(お米)を分かち合っています。みんなから「助かる」と大変喜ばれています。

・世の中では、「コメ不足」と言う中、助かります。

・今年のお米の価格高騰はすさまじく、米をもらえる有り難さも格別です。