岩手 センターもりおか盛南事業所 多機能型通所事業所 「くるみ」開所 2カ所目の重心・医療的ケア児対応型

所長 佐藤亨子

 労協ワーカーズコープ・センター事業団もりおか盛南(せいなん)事業所(岩手県盛岡市)は、重症心身障がい児と医療的ケア児対応型の多機能型通所事業所「くるみ」の開所式を11月6日に行いました。平日の開催にも関わらず、利用児と保護者、物件のオーナー、組合員など31人が参加し、式の最後には、利用児たちの普段の活動を見てもらうなど、会場は終始、和やかな雰囲気に包まれました。(所長 佐藤亨子(ゆきこ))

利用児と保護者、スタッフなどで開所を記念して

医療的ケア児の支援に喜び

 まだ小さな利用児たちが、大勢の大人に緊張する中で開所式がスタート。本部の小林勲専務理事があいさつし、法人の説明やくるみ開設までの経緯を紹介。

 2018年のつぐみ立ち上げから「くるみ」開設に至る経緯が映像で流され、職員一人ひとりが自己紹介。10月に入団したばかりの職員は、「念願だった医療的ケア児の支援を行えることに喜びを感じている。頑張っていきたい」と緊張しながら。

自己紹介しながら今後の決意を述べた7人の全職員。左から佐藤亨子さん(所長)、山舘結衣さん(看護師)、菅野良子さん(保育士)、吉田叶恵(かなえ)さん(同)、松島なつみさん(児童指導員)、相澤ゆかりさん(看護師)、千葉美智子さん(同)、大坪亜希子さん(管理者兼児童発達支援管理責任者)

 「くるみの開設でより多くの受け入れが可能になった。頑張りたい」「新たに立ち上げた現場で、利用児も職員もいきいき過ごせる場所にしたい」などの決意が続きました。

 さらに、利用児と一緒に歌の発表も。ピアノを伴奏する職員の膝に乗って一緒に鍵盤を弾いたり、タンバリンを懸命に叩いたり。

利用児発表の様子


 物件を一緒に探し、大家さんに直談判してくれた北東北事業本部の坂本典孝本部長が締め括りました。

「つぐみ」のみでは受け入れ限界 

 つぐみ開設当時は、重症心身障がい児の受け入れが主でしたが、複数の常勤看護師が在籍する放課後等デイサービス・児童発達支援事業所が盛岡市近郊には他になく、21年9月の医療的ケア児支援法の施行とともに対象児童の利用希望が増えました。

 つぐみの発達支援室で受け入れるには限界があるため、広い場所に移転するか、2カ所目を開設するかのいずれかを選択しなければなりません。そこで、事業本部も交えて組合員と何度も話し合いました。

 その際、4月に盛岡中央事業所から「経営の独り立ち」を意識して独立したことを踏まえ、経営の安定を重視することで意見が一致。コストを安く抑えられる2カ所目を開設することにしました。

 くるみが入ったのは、築48年になる物件。地域にあいさつを兼ねて、ワーカーズコープや事業を説明し、理解してもらえました。

 盛岡市の認可は10月1日。9日から利用児の受け入れを始めました。ハロウィーンもあったので、物件のオーナーや近隣住民、徒歩5分ほどの所にある認可保育園にこちらから声をかけて交流することができました。

 重心・医療的ケア児に関わる制度は複雑ですが、自治体担当者と相談・協議を重ねてきたため、事業を運営する上でのアドバイスなどをしてもらえる関係が築けています。

 今後は、「つぐみ」と「くるみ」の現場間交流や、それぞれの現場で利用者を増やしていくこと、地域とのつながりをさらに広げていくことを目標に頑張りたいと思います。