京都ワーカーズネットワーク準備会 労協推進セミナーin京都 実践紹介、質疑応答も活発に 関わるみんなが主体的に運営 自分たちで決め、助け合える

ワーカーズコープ連合会 専務理事 田嶋康利

 「京都ワーカーズネットワーク」準備会は「労働者協同組合推進セミナーin京都」を11月22日にキャンパスプラザ京都で開き、41人が参加。映画「医師 中村哲の仕事・働くということ」を視聴し、労働者協同組合法を活用して立ち上がった団体の実践などを紹介。質疑応答も活発に行われました。(ワーカーズコープ連合会 専務理事 田嶋康利) 

会場には41人が参加

子の名前決める感覚

 ワーカーズコープ連合会の松垣芳伸事務局長がセミナーの趣旨などを説明。

 事例紹介では、労協こども編集部(神戸市)の金井智美さんが「メディア(伝えるもの全般)づくりを活動の軸に、10代の子どもたちの居場所として2023年に法人化。組合員10人全員が兼業で、建築事務所経営、編集者、大学講師などが主業。『できる人ができることをする』をモットーに活動。生活の一部に『こども編集部』がある」。

 労働者協同組合を選んだ理由は、「親が子どもの名前を決める時、『こういう子(会社)に育てたい』という感覚。どういう子(会社)かと言えば、「関わるみんなが主体的に運営し、経済的利益の追求だけでなく、社会的価値を見出し、地域社会に貢献すること。法人化したら仕事が増え、近畿ろうきんのNPOアワードを獲得し、市の業務委託も実現した」と話しました。

理事退任後の働く場

 労協ワーカーズコープれもん(京都府久御山町)の平出美和子さんは「コープ自然派理事退任後の活躍の場としてワーカーズコープを今年3月に設立。自然派からプチパーティ、広報、イベント時のスタッフ、インスタライブなどの事業を受託。今後は生協組合員の『あったらいいな』に応えていきたい」。

 労協設立を検討中の坂尻美妙さんは「自分たちで決められ、苦手なことは助けてもらえ、困りごとはみんなで考えてくれる。納得するまで時間をかけたり、ルールをつくり直したりしてもいいことが魅力。来春、カフェを作るが、人と人、地域とつながることが目的。ここに来れば、いろんなつながりができ、『何とかなる場』にもしていきたい」と意気込みました。

質疑応答
Q「子ども食堂を労協で立ち上げたいが、収益の上げ方がイメージできない」
A「寄付や委託などの事業収入の予算も計画し、逆算して運営」「カフェをやるにあたり、まずは委託事業で資金をつくる」

Q「地域を支えてきた女性が勤めに出たら地域は大丈夫か」
A「単に楽しむだけで意識的に活動しないと社会的な課題解決は困難。労協ならやれる」

Q「法人化によるメリットは?」
A「個人の負担がなくなる。一人ひとりが対等な関係で意見を述べ合える制度的保障もあり、届出で設立できる」

Q「意見が対立したときは?」
A「根本的な部分を共有しており、多数決ではなく時間をかけて話し合っている」