農福連携小農活動 鹿児島 「自然栽培パーティ」全国フォーラム ワーカーズ国分ほのぼの農園で作業
結成9周年を迎えた「自然栽培パーティ」の全国フォーラムが11月23日、鹿児島で開催されました。自然栽培パーティは、障がい者施設が連携して「自然栽培」の農業に挑戦する運動組織で、労協センター事業団の国分地域福祉事業所ほのぼのも参加しています。(国分ほのぼの所長 五十嵐秀久)
フォーラム前日の22日には、国分ほのぼのの鹿児島モデル農園で蕎麦(そば)の収穫と玉ねぎの苗3000本やたくさんの野菜のタネ播き作業を行いました。30人を超える参加があり、あっという間に綺麗な畝が立って収穫・植え付けが完了しました。

収穫した蕎麦は石臼で挽(ひ)いて、自然栽培の蕎麦粉として、ほのぼのの直売所で販売する予定です。
フォーラム当日。今年のテーマは「お祭り」で、オープニングアクトでは大崎町宮園地区から竹の御神輿(おみこし)が登場。
続いて「農自慢」のコーナーがあり、全国各地の施設で楽しく自然栽培に取り組む様子が紹介されました。
自然栽培パーティでは、就労継続支援事業所で働く利用者を「農福師」と呼びます。自然栽培のジャガイモを学校給食に納品し、コロッケにして子どもたちに食べてもらった話を、農福師さんが満面の笑みで報告。
特別講演で、汐見稔幸東大名誉教授が不登校等の困難を抱える子どもたちの現状と食の安全に関連する話を。名誉顧問の木村秋則さん(リンゴ農家、自然栽培の第一人者)も、あらためて自分の想いや、未来のために何ができるかなどの話を。
そして、農福師の日々の取り組みを讃える自然栽培パーティアワードの授賞式。今年は9人が受賞し、国分ほのぼのからも新徳恵万さんが受賞。副賞として木村さんから『奇跡のリンゴ』が手渡され、農福師のみなさんは少し照れながらも誇らしげな顔をしていました。

最後は半農半歌手のYaeさんによる歌。まるで空を自由に飛んでいるような伸びやかな歌声に、会場は一体になりました。
ほのぼの直売所の商品も販売。たくさんの方に購入いただき、約3万円の売り上げに。
これからも未来のため、子どものため、地域のためにも自然栽培をがんばっていきます!
就Bで安心食材、7現場に
ほのぼの 定期的食会議、食通信も地域へ
国分ほのぼのは、2016年に就労継続支援B型を立ち上げる際、農業を中心にと考え、自然栽培パーティに加盟しました。
学童保育や放課後等デイを運営する中で、発達障害の原因の一つに農薬の問題があることを知り、子どもたちと一緒に農の取り組みや身体のことを考えたお菓子づくりを進めていました。そこで、就労Bから安心な食材を提供してもらい現場で活用するとともに、小さな直売所を作り、地域にも循環させようと考えました。
現在、就Bでは、米、野菜、加工(米粉、だんご粉)、養蜂に取り組み、国分ほのぼのの7つの現場に流通させています。
ほのぼのでは、食の会議を定期的に開き、食の安全の学びを続け、食の通信を発行し、保護者や地域へ配布しています。
農はさまざまな仕事があり、障がいのある方も自分に合った仕事を見つけることができ、自然の中で働く喜びを感じられる。そして自然栽培の野菜やお米は本当に美味しい!
なので、自然栽培パーティの取り組みを広く知らせ、取り組みが広がるようにしたいと思っています。
(九州事業本部副本部長 岡元ルミ子)
農水省「ノウフク・アワード」優秀賞
大崎町「竹福商連携」モデル
農福連携の優れた事例として農水省が表彰する「ノウフク・アワード」の24年度優秀賞に鹿児島県大崎町の「竹福商連携による竹の資源化モデルの構築と実践」が選ばれました。
大崎町宮園集落の方と障がい者就労施設、加工業者等が連携し、高齢者や障がい者が放置竹林の整備や竹炭の製造を行うモデルで、竹炭を土壌改良材として活用したサツマイモの栽培により収益化を実現したもの。センター事業団九州沖縄事業本部も推薦書を書いています。
センター事業団は大崎町から地域おこし協力隊業務を受託、総合企画開発本部の伊藤剛さんが任にあたり、大崎町のこの取り組みに参加してきました。