映画 「医師 中村哲の仕事・働くということ」

本部長 相良孝雄


 労協ワーカーズコープ・センター事業団北関東事業本部は2月1日、栃木県塩谷町役場の会議室で、映画「医師 中村哲の仕事・働くということ」上映会を開催し、隣県の市民なども含む155人が鑑賞。町と町教育委員会の後援です。(本部長 相良孝雄

栃木・塩谷 全国初“役場内”で上映会

見形町長「町政60周年での開催うれしい」

町民の「1%」が鑑賞

上映会当日は、塩谷町の人口の約1%が参加

 

 参加者のうち約100人が塩谷町(9771人)、約30人が隣の矢板市からの参加で、他にも宇都宮市や日光市、福島県須賀川市から来た方も。

 役場内で上映会を開くことができたのは、見形和久町長との懇談がきっかけ。開催場所を探していることを伝えると、「役場でやればいいよ。建て替えたばかりでまだ来ていない人もいるかもしれない。ぜひ多くの人に見ていただきたい」と言っていただけました。

 当日は、上映30分前には定員(100人)を超す人が来場。役場の方々が、各課相談カウンターの椅子を追加で運んでくれました。

 上映後は、見形町長や塩谷町出身で元プロバスケットボール選手の磯部夏紀さんと相良が登壇し、「町政60周年の先へ。地域の宝や文化を土台に、住民が主体となる持続可能なまちづくりへ〜生き方・働き方・暮らし方をめぐって〜」をテーマにトーク。

消滅危機とまちづくり

 見形町長は、「宇都宮の上映会に参加したところをワーカーズのみなさんに見つかってしまったが(笑)、塩谷町でも上映できてとてもうれしい。中村哲さんの生き方は共感できることが多く、今月迎える『町政60周年』のタイミングでの開催には本当に感謝したい。地域の宝は“人”に尽きる。60周年を機に『技術と伝統の未来への継承』を目標にしたが、労働者協同組合が目指す住民主体のまちづくりは非常に大事だ」と力を込めました。

 磯部さんは、「人と違うことでコンプレックスを抱えてしまう子どもが多いが、多様な人が協力し、つながり、自分を受け入れて違いを“強み”に変えていけるような生き方が広がるといい」と、今後の社会のありように期待を寄せました。

 参加者からは、中村さんの生き方への共感や“消滅可能性自治体”の一つに上げられた塩谷町でのまちづくりのあり方、人のために生きること、人と人がつながるきっかけにはどのようなものがあるかなどについて意見や質問が出ました。

 アンケートには「一度見たかった映画。地元で見ることができてとてもうれしい」「皆が弱者に配慮できる社会になるといい」「協同で意思を統一させる大切さを知った」「これまで以上にボランティアをがんばりたい」「映画全体を通して『人と心』が大切なこと、具体的な『形』が必要なことを学んだ」などの言葉が並びました。

 町役場内での上映会開催は全国初です。協力していただいた役場の方々には本当に感謝しています。

 当日は、物販や寄付を募り、3万8136円をペシャワール会に寄附予定です。