愛知・豊川 センター・愛知三河 保護者の「高卒後の居場所あれば」の声受け ワーカーズコープ「さんぽ」開所

東海事業本部副本部長 美谷島広樹

 愛知県豊川市の労協ワーカーズコープ・センター事業団愛知三河事業所は、3カ所目の現場、「ワーカーズコープ『さんぽ』」を立ち上げました(当面は日中一時支援)。また、放課後等デイサービス「いっぽ」も、「さんぽ」と同じ建物に移転。2月23日の開所式には利用者や保護者をはじめ、地域の方や福祉関係者など42人が駆けつけ、門出を祝いました。(東海事業本部副本部長 美谷島広樹)

映画上映で仲間づくり

日中一時支援から開始

 開所式で櫻井早苗所長は立ち上げの経緯を報告しました。

 「働きにくさを抱えた方との出会いから、2013年に放課後等デイ『いっぽ』、2カ所目の『にほ』と地域のニーズに応える中で、保護者から寄せられた『高校卒業後の居場所があれば』『うちの子は、環境の変化に弱いので、慣れているスタッフにみてもらいたい』などの要望に応えようと、子どもたちの卒後の居場所づくりを仲間と決意。そんな中、映画『医師 中村哲の仕事・働くということ』の上映活動を進めると、サービス管理責任者の経験がある豊田千恵さんとの出会いがあり、生活介護の立ち上げが可能となった。

 用途変更の手続きがうまく進まず、制度としての生活介護の立ち上げは延期となったが、日中一時支援として3月か4月から利用者を受け入れる予定。

 放デイいっぽも、ここに移転した。子どもたちの環境の変化に配慮し、おもちゃを持ち込み慣れてもらうなどして準備。引っ越しには事業本部や保護者が手伝ってくれ、改装や工事は組合員の知り合いや保護者の協力をもらいながら進めた」

スペースの都合で会場を分散。モニター越しに1階で参加する保護者と子どもたち

 利用者代表の西口さんは、改装工事を手伝ったことを紹介し、感謝の意を述べ、大嶽理恵衆議院議員、今枝宗一郎衆議院議員(秘書小原さん)が祝辞。

 センター事業団の玉木信博専務理事補佐は「一人の困ったをみんなの困ったへと変えることが重要であり、経営的には大変なこともあるが、日中一時支援事業としてスタートする」と語り、東京南部事業本部の鈴木昭裕本部長も、みんなの尽力で開所に至ったことを祝いました。

参加者、来賓と記念撮影。前列中央が櫻井所長

10月には生活介護も

 櫻井所長は、改めて立ち上げ計画を説明し、10月には制度事業としての生活介護を始めたいと述べました。また、「『いっぽ』も『にほ』も、子どもたち、地域のお年寄り、組合員にとって、居心地のよい愛のある居場所になっている。『さんぽ』の開所を契機に、さらに夢あふれる未来に進んでいきたい」と決意を込めました。

 最後に、利用者代表らがテープカットし、新たなスタートが宣言されました。

↑新たな居場所づくりへの期待を込めてテープカット。

 東海事業本部の稲葉健太本部長は、働きにくさを抱える方々の仕事おこしからスタートをしたことを強調し、新たな放課後等デイサービスや就労の場の立ち上げの重要性も訴えました。

 藤原ひろき県議からも「ホップ、ステップ、ジャンプで進めていただきたい。微力ながら助力したい」とエールがありました。

 このように、「いっぽ」「さんぽ」は地域の多くの支援とともに、新しい福祉の拠点として始動しました。これからも利用者の皆さんが安心して過ごせる居場所として成長し続けることが期待されます。

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 ワーカーズコープ「さんぽ」が入る建物は3階建て。1階に「いっぽ」、2階と3階の一部に「さんぽ」が入ります。